
どのメーカーよりも カウボーイへ愛があった。

世界有数のヴィンテージラングラーコレクターであるカナマルさん。今年には自身が所有するラングラーのアーカイブを1冊にまとめた書籍を出版し、世界各国から称賛されている。ラングラーを根底から理解する氏は、その本質がカウボーイにあると断言。
「ラングラーは世界で初めてデザイナーを起用したカウボーイデニムブランド。カウボーイを意味するブランド名の通り、誰よりも彼らへ愛を持って、必要とする機能を追求し続けました。その一方で全米各地で行われていたロデオ大会へ協賛するなど、カウボーイとともに文化を築いた存在でもあります。ロデオ大会優勝者に送るチャンピオンジャケットの文化は、ラングラーが作ったと言っても過言ではない。その功績を知れば、カウボーイがラングラーを誇りにした意味がわかりますよ」
Wranglerはカウボーイに寄り添い、文化を作った。
1950s 12MJZ


ロデオ大会の優勝者へ寄贈されていた通称チャンピオンジャケット。市販品にはない赤のサテンを用いており、胸には優勝者のネームが入るのが特徴。貴重なギミーブック付きのデッドストック。非売品のため、現存数は極少量だ。

胸には優勝者の名前がチェーンステッチで入っている。

市販品にも付属するギミーブック。子供向けの内容で、製品やロデオチャンピオンの功績などをわかりやすく紹介。
1950s 111MJ


ラングラーを象徴するデニムジャケットである111MJ。塩ビパッチの仕様から1950年代前半の個体だとわかる。チャンピオンジャケット同様の刺繍が施された当作は、ロデオ会場のスタッフか、店頭などのアドバタイジングとして作られたのだろう。

1955年頃より割れやすい塩ビパッチから布パッチへ変更される。こちらは貴重なデッドストックのため、品番のプリントが確認できる。


1959年にアイオワ州マリオンで開催されたロデオワールドチャンピオンシップの公式パンフレット。表紙のイラストにはラングラーを穿いたカウボーイが描かれ、裏表紙は同社の広告に。
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