革好きなら知っている有名人「リッチモンド大好き河合」がおすすめする、ファインクリークレザーズおすすめ4選

「リッチモンド大好き河合」。革好きなら、一度は耳にしたことのある名前だろう。ファインクリークレザーズのリッチモンド(他のモデルもね)をこよなく愛し、ファインクリークの普及(布教?)に全力を注ぐ男。この熱き男が愛する、ファインクリークのモデルを、今回紹介する。もはやレザー界の重鎮と言える河合さん、一体どんなモデルをお勧めしてくれるのだろうか?

レザーのGジャンタイプの先駆け的モデル。|FINE CREEK LEATHERS/RICHMOND

河合さんの代名詞でもあるリッチモンドは、ファインクリークの名を世に知らしめた代表モデル。往年のGジャンタイプをレザーで再構築しながらも、パターンを徹底的に見直し、スタイリッシュに甦らせている。1.2㎜厚のベジタブルタンニン鞣し、アニリン仕上げの馬革を使用し、着込むほどに特有の皺が刻まれていく。ライダースのようなパターンを採用しているためオリジナルのような野暮ったさがないのも嬉しい。19万2500円

身体に吸い付くような、美しいパターンが魅力。|FINE CREEK LEATHERS/KEYLOCK

1930年代のカーコートをデザインソースにしたキーロック。同ブランドの人気モデル「ギルモア」と似ているが、着丈が若干短く、よりカジュアルに着こなせる。原皮の段階から選別した大判の厚みのある皮を使った渋鞣しの馬革は、着込むほどに圧倒的なエイジングを見せてくれる。アニリン仕上げなので張り感もあり、特有の光沢感も楽しめる。テーラードのように、ぴったりと身体に沿うフォルムも魅力だ。28万6000円

マッシブに見える逆三角形シルエットが人気の秘密。|FINE CREEK LEATHERS/TRIANGLE

ファインクリークを代表する人気モデル、レオンの革にアニリン仕上げを施して、1930年代のスポーツジャケットを再構築したのがこちらのトライアングル。1.8〜2.0㎜厚の渋鞣しの馬革を使用し、圧倒的な存在感を放つ。肩とバスト、アームホールに若干の余裕を持たせ、裾に向かって細くなっていく「逆三角形」のフォルムを持ち、ファンから絶大な支持を得ている。光沢感もあり、着込むのが楽しくなるジャケットだ。24万2000円

今っぽさとクラシカルが同居した、独特の雰囲気が楽しめる。|FINE CREEK LEATHERS/TAPOUT

使用するレザーも、全体的なシルエットも基本的には右のトライアングルと同じだが、クラシカルなDポケットで全く違う表情を見せるタップアウト。1950年代に見られたライダースをデザインモチーフとしながらも、縫製や各部の仕様に1930年代の手法を取り入れ、独特の雰囲気を作り上げている。元々、アメリカの革ジャンのパターンは直線的なものが多いが、このモデルは曲線を多用し、フィット感を増している。30万8000円

北海道・帯広にある…Danny。河合さんとの革談義を楽しみに遠方から足を運ぶお客さんも多いのだとか。ファインクリークの品揃えも道内随一。

【DATA】
…Danny
北海道帯広市大通南25丁目14番地1西側
TEL0155-29-0929
https://danny2020.net

【問い合わせ】
ファインクリークレザーズ 
TEL050-3390-2470
http://www.finecreek.jp

(出典/「Lightning 2025年11月号 Vol.379」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

Pick Up おすすめ記事

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...