英空軍も採用したセイコー初のクオーツクロノがカッコ良すぎ!

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 今回は、「20歳から30年弱、毎日ヴィンテージウォッチを愛用してるけど、基本は機械式。クオーツに興味なかったけど、最近は’80年代の国産クオーツの「懐かしさ」が気分!」と語るライトニング編集部の古着番長・ランボルギーニ三浦がお届け!

1983年製 SEIKO 7A28 SPEEDMASTER

この精悍な顔つき、カッコいいでしょ? これらは、セイコーが1982年に発売した『スピードマスター』というクオーツモデルです。当時のセイコーはダイバーモデルの印象が強いですが、こんなにイケてるクロノグラフも出していたんです。バリエーションが多岐に渡るんですが、私が愛用しているのはダイバーベゼルが付いた、いかにも’80年代のセイコー顔の1本とベゼルのない上品な1本。同じ『7A28』というモデルなのに、ベゼルの有無に合わせて、文字盤の色・インデックス・針・ベルトのデザインまで全て異なるという点もすごいと思います。

実は私、20代はヴィンテージのオメガにハマっていました(当時はすごく安かった!)。特に70年代のスピードマスターシリーズが好きで、マーク2、マーク3、マーク4、マーク4・5、マーク5、TVスクリーンなど種類が色々あるのですが、この7A28にはそれらと同じ匂いが感じられて好きなんです。最近は海外でもセイコーブームで価格高騰。これらも珍重されています。日本のお店でも滅多に売ってないですが、個人売買ならまだありますので探してみてください(個人売買なら実勢価格3〜6万円)。今のうちに手に入れておくべきモデルですよ!

1982年に発売したセイコー初のクオーツクロノグラフ、『SPEEDMASTER』というモデル。その最初期が7A28という品番で、左がダイバーベゼル付きの7A28-7040、右がベゼル無しの7A28-701A。他にも様々なバリエーションが存在し、中にはジウジアーロがデザインしたものも。英空軍は1980年代半ば〜’90年に7A28-7120を採用した。

8時位置にリューズがあり、2時、4時、10時にプッシュボタンが付くのが特徴。私の7A28-701Aは1983年3月製造の1本だ。

基本構造は同じでダイバーベゼルが付く7A28-7040というモデル。文字盤の色が濃く、ロゴもアプライド。こちらも1983年製。

一見同じベルトだが、実はデザインも構造も異なっているのがすごい! 当時のセイコーのこだわりが存分に感じられるディテールだ。

(出典/「Lightning 2025年10月号 Vol.378」)

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ランボルギーニ三浦
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ランボルギーニ三浦

ヴィンテージ古着の目利き

全国的に名を轟かせていた札幌の老舗ヴィンテージショップに就職。29歳で上京。Lightning編集部、兄弟誌・2nd編集部で編集長を務めた後、現在は、Lightning副編集長に。ヴィンテージ、古着の知識はその道のプロに匹敵。最近はヴィンテージのロレックスが最大の関心事で、市場調査も日課のひとつ。ランボルギーニ三浦の由来は、もちろんあの名車。
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