黒に惹かれる理由が、今なら分かります。サンサーフのヒノヤ別注ハワイアンシャツ

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 今回は、「約1年ぶりにアメリカへ行ってきました。初LAは撮影づくしでハードでしたけど、カラッとした気候が良くてすでに帰りたいです。ハンバーガー美味しかったなぁ」と語る編集・なまためがお届け!

サンサーフのヒノヤ別注ハワイアンシャツ

これまで黒い服にはあまり興味がなく、手持ちの古着も黒以外がほとんどでした。でも最近、黒いヴィンテージに強く惹かれています。理由は詳しく言えませんが、とある場所で黒いアイテムがずらりと並んでいるのを見たのがきっかけです。それ以来、黒という色が妙に気になって仕方ありません。

古着市場でも黒のアイテムは値段が高く、ヴィンテージならなおさらです。理由は、格好いいからとか使い勝手がいいからだけではなくて、黒染めは生地に負担がかかり、ダメージが出やすい。着込むうちにボロボロになりやすく、市場に残りづらい。だからこそ希少で、高値がつくのだそうです。

それを知ってからというもの、古着好きには“あるある”だと思いますが、黒い服がより魅力的に感じられるようになりました。

そんな個人的黒ブームの最中に見つけたのが、「ヒノヤ」が「サンサーフ」に別注したハワイアンシャツ。“DRAGON & PAGODA”という、1940年代後期に製作された希少なデザインを、黒地で仕上げたスペシャルなモデル。五重塔と龍が黒地に映える力強い構図。質感のあるレーヨン壁縮緬、鮮やかなオーバープリント、そして竹製ボタン、黒に惹かれている今だからこそ、自然と手が伸びた一着でした。、今の気分にぴったりな黒です。

「VINTAGE ALOHA SHIRTS 2」にも掲載されている、1940年代〈サン・ブロス〉製の希少なアロハシャツを、黒地で別注復刻。奈良・興福寺の五重塔と、雲をまといながらとぐろを巻く龍という東洋的な意匠が大胆に描かれた一枚で、当時は観光客や米兵に高い人気を誇った。当時は横浜を拠点に輸出用として製作されていたため、そんな背景からラベルには「YOKOHAMA JAPAN」の文字が入る。3万6300円(ヒノヤTEL03-3831-9822)

奈良にある興福寺の五重塔ととぐろを巻くような龍を描いたオリエンタルな柄は、当時の観光客に人気を博したデザインなのだという。

1950年代当時、日本での縫製が盛んとなり、港のある横浜はその重要拠点となっていた、その当時の背景を物語るラベルがつく。

「サンサーフ」のハワイアンシャツの中でも、特別な復刻アイテムとするスペシャルエディションのみに付属する特製ボックス入りで、特別感も増す。

(出典/「Lightning 2025年9月号 Vol.377」)

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なまため
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なまため

I LOVE クラシックアウトドア

1996年生まれ、編集部に入る前は植木屋という異色の経歴を持ち、小さめの重機なら運転可。植物を学ぶために上京したはずが、田舎には無かった古着にハマる。アメカジ、トラッド様々なスタイルを経てアウトドア古着に落ち着いた。腰痛持ちということもあり革靴は苦手、持っている靴の9割がスニーカーという断然スニーカー派。
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