今あえてキレイな「小ベンツ」に乗りたい!

それまで大型の高級乗用車を専門に製造していたドイツのダイムラーベンツ社から`92年に登場するDセグメント車が190シリーズとして知られるW201型だ。

1990 MERCEDES BENZ 190E 2.3

日本の5ナンバー枠に収まるコンパクトなボディサイズであったことと、販売がちょうど日本のバブル期に重なったこともあり、日本で爆発的に売れ、「六本木のカローラ」と呼ばれたE30型BMW3シリーズとともに「赤坂のサニー」や「小ベンツ」などと揶揄された。ところがコンパクトな車両ながら作りもしっかりしており、シンプルで飽きのこないボディデザインはデビューから40年が経過した今見ても古臭さを感じることはない。

標準モデルは2リッター4気筒エンジンを搭載する190Eで、ボアアップ版の190E 2.3、2.6リッター直列6気筒を搭載する190E 2.6、英コスワース社のDOHCヘッドを搭載した190E 2.3-16や190E 2.5-16、2・5リッター5気筒ディーゼルエンジン搭載の190D 2.5などさまざまなバリエーションが存在する。

取材車両は190シリーズを数多く取り扱う埼玉県のグンオートで販売中の190E 2.3で、排気量が2リッターを超えるため、3ナンバーとなる。内装の状態も非常によく、機関系の調子も良好だ。メルセデスベンツだからと肩肘張らずに、あえてカジュアルなスタイルで乗るのが正解かもしれない。

往復運動中にアームが伸び縮みすることで1本でもガラスの払拭面積を増やした画期的なパノラマワイパーが備わる。

ホイールはこの時代のメルセデスベンツの特徴である15穴デザインの純正アルミに185/65R15サイズのタイヤを履く。

日本仕様は5ナンバーに収まる2リッターが主流だったが、この年より本国などではすでに導入されていたボアアップ版の2.3リッターが追加された。

インテリアはシートやステアリングなども含めて基本的にノーマルをキープ。ファブリック地ながら、サイドサポートの張り出したシートも非常に良い状態をキープしている。

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