自分で加工を施して、世界に1着だけのモデルを作らない?

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 今回は、「暑くても我慢して革ジャンを着てたんですが、遂に昨日レザーベストに衣替えしました。来週は韓国出張。韓国ではまだ革ジャンを着られるのだろうか……?」と語る革ジャンの伝道師・モヒカン小川がお届け!

ATSU LEATHER WORKSのDOUBLE BLACK RIDERS “Sun Burst & Peanut Flower”

俺も今まで、革に関するいろんなことを体験してきた。A‒2のハンドダイもやったし、レザーベストを作るべく革の裁断から縫製にもチャレンジした。新喜皮革では、革の開発から染色までやらせてもらった。いや〜楽しかったな。

で今回、アツレザーワークスさんにお邪魔して、特別に「エイジング加工」を体験させてもらった。

確かに、革ジャンを水にドブ漬けしたりシャワーを浴びさせたりする「強制エイジング」は幾度となくやってきたが、薬品を使って革表面の色を落とし、強制的に茶芯を出すのは生まれて初めて。詳しいやり方は『モヒカン小川のレザーチャンネル』を観ていただくとして、このエイジング加工、思いのほか奥が深いことに気がついた。

着込んだ先の姿を想像し、革が擦れそうな箇所を予測して、色を落としていく。腕のジャバラに至っては、実際に袖を通して皺を作り、茶芯を出していくのだ。この作業、時間はかかるがマジで楽しい! だって自分好みの茶芯を、自分の力で出していくんだから。「エイジングに近道なし」だけど、たまにはこうした近道も楽しくね?

この楽しさを是非レザーラバーたちと分かち合いたいと思い、今回、限定5名様を対象にエイジング加工のワークショップを開催します! 詳しくはアツレザーワークスのHPを参照のこと。もちろん俺も参加します。この機会に、一緒にエイジング加工で盛り上がらない?

ダブルライダースにエイジング加工を施したアツレザーワークスの人気モデル。薬品で革表面を擦って茶芯を出し、その後水に漬けてから乾かすことで、独特の風合いを作り上げていく。最初はくっきり皺が入っているが、着込むことでより自然な感じに仕上がっていく。32万1200円(アツレザーワークス https://atsuleatherworks.com)

ベルトやエポレット、コインポケットフラップにはカービングが施される。ちなみにワークショップの開催日は9月27日(土)13時〜18時、場所は代官山のアツレザーワークスにて。お申し込みはHPから。みなさんのご参加、お待ちしてます!

ジャバラ部分の茶芯は、実際に腕を通して作り上げていく。このリアルなエイジングがたまらないでしょ?

買ったその日から上級者に見えるエイジング加工が魅力。着込むほどに茶芯も落ち着き、風合いを増していく。ベルトに施されたカービングも◎

(出典/「Lightning 2025年8月号 Vol.376」)

この記事を書いた人
モヒカン小川
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モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
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