探し求めていた理想のカバーオールに出会えました。

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 今回は、「子関西から上京して2年が経ちました。絶賛引っ越し作業中で、悪戦苦闘しております。5月からは環境新たに、刺激的な東京ライフを引き続き楽しみたいと思います!」と語る編集部の若手編集・みなみ 188がお届け!

「Lee」のLOCO JACKET

昨年9月に発売されたワークウエア特集『心ひかれるタフなジャケット。』にて「カバーオールの教科書」のページを担当した時からずっと気になっていたカバーオール。鉄道作業員などのリアルワーカーに愛用された“作業服”を起源とする実用性を最優先に設計されたデザインや年代におけるディテールの変遷を知り、興味が湧いていました。最もポピュラーな素材はデニムですが、ダック地も見逃せません。

個人的に「ダック地といえばブラウン」というイメージがあり、この「リー」の一着を見た瞬間に「これだ!」と思いました。世界屈指のワークウエアブランドとして名を馳せ、映画『理由なき反抗』でジェームズ・ディーンが着用したことでも知られる由緒正しきヘリテージブランドでありながら、このカバーオールはサイジングにややゆとりを持たせることで現代的なフィッティングにアップデート。

「ボタンダウンシャツにタイドアップしてもいいな」、とか「中にスウェットパーカを入れても全然着られるな」とか、コーディネイトの妄想を掻き立ててくれます。何より、カバーオールの黄金期ともいわれる1930年代に多くみられる4つポケット仕様のデザインやブラウンダックの生地とゴールドのメタルボタンの絶妙なコンビネーションに心を奪われました。

1921年に鉄道工員向けに販売されたロコモーティブジャケット、通称“ロコジャケット”。アームホールや身幅をややゆったりと設計することで現代的なフィッティングへとアップデートさせている。ワークウエアらしいブラウンのダック地とゴールドのメタルボタンとのコンビネーションも秀逸だ。1万8700円(エドウイン・カスタマーサービスTEL0120-008-503)

ダック地とは、太いコットン糸を高密度に平織りして作られるワークウエア向けの素材。ハリのある生地感と、高い耐久性が特徴。

ボタンの頭が回転する首振りボタンを採用。主にワークウエアに採用され、手袋をしたままでも容易に留め外しすることができる。

カバーオールの黄金期とも言われる1930年代に多い4つポケット仕様。左胸の変形ポケットからブランドロゴがさりげなく主張。

カバーオールらしいディテールのひとつである3つボタン式のカフス。手首のフィット感や着脱時の利便性の向上にひと役買う。

(出典/「Lightning 2025年6月号」)

この記事を書いた人
みなみ188
この記事を書いた人

みなみ188

ヤングTRADマン

1998年生まれ、兵庫県育ちの関西人。前職はスポーツ紙記者で身長は188cm(25歳になってようやく成長が止まった)。小中高とサッカーに熱中し、私服もほぼジャージだったが、大学時代に某アメトラブランドの販売員のアルバイトを始めたことでファッションに興味を持つように。雑誌やSNS、街中でイケてるコーディネイトを見た時に喜びを感じる。元々はドレスファッションが好みだったが、編集部に入ってからは様々なスタイルに触れるなかで自分らしいスタイルを模索中。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

Pick Up おすすめ記事

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...