ブーツの概念を覆す、「REDWING」春の新作。

アメリカの老舗ブーツブランドであるレッドウィングは、昔ながらのブーツ作りを守りながら、時に斬新なコラボや新モデルで人々をアッと驚かせてくれる。この春の新作は、そんな驚きの新モデルが目白押しだ。ここでは、雑誌「ライトニング」が気になるブーツをピックアップし、その細部をお見せしよう。

コーディネイトが軽やかになるカラーリングも! 注目の新作を紹介!

1905年に誕生したアメリカのブーツメーカー、レッドウィング。1950年代頃からはハンティングなどアウトドアシーンに特化したブーツも作り始め、それをもとにしたモデルが、1990年代に日本のファッション界を席巻。我々アメカジやヴィンテージ世代の者にとって、日常に欠かせない存在となった。しかし、アメリカでは様々な職種の労働者の足元を守るれっきとしたワークブーツの老舗だ。歴史を重んじて昔ながらの製法で革から縫製までを現代までブレずに受け継ぎながらブーツを作り続けている。

そんなレッドウィングだが、今では世界中のファッション通から支持され、新たなモデルも待ち望まれている。その中で生まれたモデルの一部をここで紹介しよう。ブーツの既成概念を覆すエッセンスが盛り込まれた注目の新作となっている。

STYLE No.8800 6-INCH CLASSIC MOC|エイジングしていくと青さがくすんでもっとナチュラルな顔つきになる。

ダスティブルー 「アビリーン」

白いトラクショントレッド・ソールを装備して1952年に誕生した#877をベースに’50年代に誕生した#875は、現在でも人気No.1を誇る象徴的なモデル。その昔ながらの作りはそのままに、春らしい色のアビリーンというラフアウトレザーを採用した。5万1150円

ディテールを細かくチェック!

レッドウィングを象徴する白いトラクショントレッド・ソールを装備。土の上を歩く想定で作られたものだが、実は都会のアスファルトでの履き心地が抜群!

ダスティブルーの「アビリーン」レザーに合わせてシューレースの色合いもアレンジ。ポップに見えて、実は上品な佇まいに仕上げている。

ラフアウトレザーのため、履き込んでいくうちに色味はくすんでいく。このダスティブルーは色合いが落ち着き、もっとグレーっぽくなっていくように思われる。

白いトラクショントレッド・ソールとダスティブルーの「アビリーン」レザーの組み合わせが本当に爽やか。履くだけでその日は気分が高まっちゃうだろう!

WEEKENDER CHUKKA|着こなし幅も履き心地も抜群のオールマイティなオックスフォード。

STYLE No.3309 ホワイトサンド モハヴェ

『WEEKENDER(ウィークエンダー)』という新たなシリーズのチャッカブーツ。締め付け感が少なく軽やかな履き心地が特徴のステッチダウン製法を採用し、クラシックな見た目と伝統的なブーツ作りはそのままにスニーカー感覚で楽しめる。各3万9600円

STYLE No.3315 チョコレート ミュールスキナー
STYLE No.3622 カッパー ラフアンドタフ

ディテールをチェック!

履く人の足元を守るというレッドウィングの根底にあるコンセプトのもと、しっかりしたブーツ作りの精神は息づいている。

伝統的なチャッカブーツらしさを踏襲。軽やかな履き心地でありながら上品でクラシックな見た目を両立している。

クラシックな見た目を崩さずにクッション性を高めたソールも特徴。ステッチダウン製法で修理がしやすいのも魅力だ。

シャープでスタイリッシュな見た目に反して、ソール周りはクッション性を高めた作りになっており履き心地も抜群だ。

クッション性の高いインソールも特徴。一度履いたらこれ以外履けなくなってしまったと本社の担当者が言うほど、病みつきになる最良の履き心地を実現した。

WEEKENDER OXFORD|着こなし幅も履き心地も抜群のオールマイティなオックスフォード。

STYLE No.3606 チョコレート ミュールスキナー

『WEEKENDER』のオックスフォードモデル。基本的な仕様は右のチャッカブーツと同じでありながら、全く印象の異なる1足に仕上げている。着こなしの幅は広く、合わせ方次第で無骨なワークスタイルから上品なジャケットスタイルまで対応。各3万9050円

STYLE No.3604 カッパー ラフアンドタフ

ディテールをチェック!

しっかりトリプルステッチによる堅牢な作りがなされているのがレッドウィングらしさ。昔ながらのブーツ作りは健在だ。

オーセンティックなオックスフォードモデルを踏襲。シューレースを変えて楽しんでみるのもいいだろう!!

WEEKENDERに採用された新しいソールはクラシックな見た目と都会で履くことを想定した抜群の履き心地を実現している。

チャッカブーツと同じく、厚みの少ないソールを採用しているが、こう見えて実はクッション性に富んでいるのが特徴だ。

ブーツなのにスニーカーのような軽やかさを実現させるために採用した新たなインソール。足を包み込むようなフィッティングとクッション性を併せ持つ。

【問い合わせ】
レッドウィング・ジャパン
TEL03-5791-3280
https://redwingheritage.jp

(出典/「Lightning 2025年5月号 Vol.373」)

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ランボルギーニ三浦
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ランボルギーニ三浦

ヴィンテージ古着の目利き

全国的に名を轟かせていた札幌の老舗ヴィンテージショップに就職。29歳で上京。Lightning編集部、兄弟誌・2nd編集部で編集長を務めた後、現在は、Lightning副編集長に。ヴィンテージ、古着の知識はその道のプロに匹敵。最近はヴィンテージのロレックスが最大の関心事で、市場調査も日課のひとつ。ランボルギーニ三浦の由来は、もちろんあの名車。
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