革ジャン、ミリタリー、ツナギ……「FINE CREEK」に惚れ込んだ男が選ぶ、レザープロダクツ3選。

FINE CREEK、そしてMOSSIR。これらのブランドを手掛ける山﨑佳克氏に、心底惚れ込んだ男がいる。大谷俊介。北海道・旭川に「TiL」というセレクトショップを開き、独自のやり方でファインクリークを世に広め、全国的にその名を馳せる男。そんな彼が選ぶFINE CREEK、MOSSIRのレザープロダクツとは?

北海道のアメカジ好きなら誰もが知る名セレクトショップ「TiL」。代表の大谷さんは、イラストレーターでもあり、アニメや漫画にも詳しい、アメカジ界では異色の存在。大谷さんはSNSを駆使し、ファインクリークやモシールのアイテムを紹介していく。その動画がなんともユニーク。アニメ好きの心に刺さるキャッチコピーやエフェクトで、人々の心を鷲掴みにしていくのだ。そして、知らぬ間に人々をファインクリークの虜にしてしまう。ファインクリークを新たな人々に知らしめ、新たな世界へ導く、まさに“魔導師”と言えるのではないだろうか?

TiL北海道旭川市末広東1条1丁目1-11
TEL0166-74-3673
https://til.base.shop

ヴィンテージのような茶芯を味わってみないか?|FINE CREEK LEATHERS/LEON CUSTOM

王道のダブルライダースジャケットをベースに、1950〜’70年代のディテールを取り入れ、ファインクリークが思う理想のダブルライダースを作り上げたのが、このレオン。1.8㎜厚のフルベジタブルタンニン鞣しのホースハイドを採用し、まず芯通しで茶の水性染料で芯通しで染め、その後、芯まで染めずに黒で丸染めした、いわゆる“サンドウィッチ“仕様の茶芯となっている。着込むほどにうっすらとした“面“で出現する茶芯が楽しめ、その様はさながらヴィンテージのようでもある。20万6800円〜

レザーを纏ったミリタリー、アリじゃない?|MOSSIR MARTIAL

アメリカ陸軍の名作、ECWCSをレザーで落とし込んだ意欲作。素材に使っているのは、撥水・防水加工を施した牛革。厚みは1.1〜1.2㎜厚で、質感も十分。ウォータープルーフレザのため、バイカーの方にも超おすすめ。ポケットはオリジナル同様ベルクロ仕様なので使い勝手も申し分なし。フードも付属しているので、ストリートでも十分に使える。実はこの牛革、米軍のミルスペックに準拠した撥水加工を施しているため、土砂降りの日でも安心して着て出かけられる。雨の日は革ジャンは着ない……なんて、もはや昔の話だぜ。26万9940円

コーデの幅が広がるレザーのツナギ、いかが?|MOSSIR ALBERT

1960年代に見られたアメリカ空軍のフライトスーツをデザインモチーフに、レザーで落とし込んだユニークなモデル。オリジナルは難燃性素材のノーメックスだが、こちらは牛革。ウォッシャブルレザーで、洗えるのが嬉しいポイント。バイカーの方にもピッタリなんじゃないかな? ポケットの配置やディテールはオリジナルを踏襲しているので機能性も十分。ツナギとして着るだけではなく、いろんな着こなしに挑戦してみたい1着に仕上がっている。上半身をあえて羽織らず、腕を腰に巻き、革パンとして着るのもクールかも。37万9940円

【問い合わせ】
ファインクリークレザーズ 
TEL050-3390-2470
http://www.finecreek.jp

(出典/「Lightning 2025年5月号 Vol.373」)

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モヒカン小川
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モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
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