なんだこの色気は?! 「BILTBUCK」の革ジャンはそのもの自体がセクシーなのだ。

流行に消費されることなく、独自のスタイルを貫くBILTBUCKのレザージャケット。ここで紹介するモデルはいずれも戦前がイメージソースだが、歴史を紐解き、再構築するだけでなく所有者と共に進化するレザーの表情にフォーカスした仕上げや、素材選びこそBILBUCKの真骨頂と言える。偏狭なレザーラバーが捻り上げる、深淵なるレザーの色気に酔いしれてみてほしい。

Lot.500 Grizzly Jacket/Black×Black

渋鞣しの馬革にシープムートンを纏うロングセラー。ラグランカットのムートンとセットインスリーブによるすっきりとしたシルエットが特徴で、防寒機能とクラシカルなスタイルを兼ね備える。’30sモチーフのディテールもさることながら、質感にBILTBUCKの真髄が宿る。ラッカーフィニッシュ特有の光沢を持つホースハイドと直毛加工が施されたムートンによるコントラストは唯一無二の色気を漂わせる。ラッカーの塗膜が剥がれ毛足が丸みを帯びて行く進化を想像して昂らない革ジャンラバーはいないだろう。27万5000円

Lot.625 Hair On Horsehide King Shawl Jacket

レザー本来のシボや皺など、自然な表情が浮かび上がる透明感の強いカゼインフィニッシュのホースハイドに艶やかなハイグレード・ホースヘアを靡かせるヘアオンハイド、通称“馬ジャン”。今ほど毛付きのジャケットが浸透していなかった時代から頑なにBILTBUCKがリリースし続ける毛付きシリーズの中でも圧倒的な妖艶さとゴージャスなオーラを醸し出す。さらに、そのルックスによるハイエンドな雰囲気とは裏腹にフロントのスナップボタンや裾リブを備える、イージーな着心地も魅力である。30万8000円

【問い合わせ】
アトラクションズ 
TEL03-3408-0036
https://attractions.co.jp/

(出典/「Lightning 2025年1月号 Vol.369」)

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