ワークモードのスイッチが入るプロが仕事で愛用するカバーオール【渋谷THE BELLWOOD編】

カバーオールに代表されるワークアイテムは、もともとアメリカのワークウエアとして生まれた。その機能に特化したデザインは秀逸で、今でもファッションではなく、リアルにユニフォームとして取り入れている企業も存在する。そんなスタイルのあるプロフェッショナルの愛用ワークウエアを拝見。ここでは東京は奥渋谷にある世界中のバー愛好家が集まるTHE BELLWOODを紹介。

世界一かっこいいユニフォームを体現したメモリアルジャケット。

ASIA’S 50 BEST BARSにランクインする日本を代表するバーのひとつであるザ・ベルウッド。世界チャンピオンでもある凄腕のバーテンダー鈴木敦さんがオーナーを務める。
ここのコンセプトは、“100年前の東京にあった大正モダンな特殊喫茶”。そこでユニフォームとして着られているのは、そのコンセプトの年代とリンクするアメリカのメモリアルジャケットをモチーフとしたカバーオールだ。
製作を手掛けたのは、親交のあるグラッドハンドのL.さん。アメリカでは学校の卒業パーティでジャケットに寄せ書きをする文化があり、そのテイストを表現しながらも、オーナーの鈴木氏の経歴や世界観をうまく表現している。

オーナーの鈴木敦さん。“世界一かっこいい白ジャケット”をコンセプトにL.さんと共同で開発した。1920〜30年代のヴィンテージをベースに再構築している。

一見、アメリカのメモリアルジャケットを彷彿とさせるアートワークになっているが、すべて同店の看板メニューやオーナーに関連した世界観にインスパイアされた図柄になっている。

海外出張でゲストバーテンダーとしてカクテルを振る舞う際もこのジャケットとタイドアップは欠かさない。汚れの目立つ白をきれいに着るのも職人の矜持だ。

スタッフそれぞれの着こなしができるようにあえてゆったりとしたシルエットかつ、サイズも豊富にそろえてオーダーしている。鈴木さんは袖を巻き上げてラフに着用している。

背面には屋号であるザ・ベルウッドのイラストが入る。バックには鈴木氏がこれまで修行を積んできた国内外のバーが描かれている。

【DATA】
THE BELLWOOD
東京都渋谷区宇田川町41-31
TEL03-6452-5077 18時~26時 無休
Instagram:@the_bellwood

(出典/「Lightning 2024年11月号 Vol.367」)

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