HIDEHIKO YAMANEのカモ柄ナイロンコート。

今回は興味深いミリタリーデザインのアイテムをピックアップした。
このカモフラージュ、某国のセルフディフェンスフォースが採用しているパターン。柄を模しているというワケではなく、ナイロンの生地自体がモノホンなので撥水性があり、レインコートとして活用できる。コート自体はブリティッシュヴィンテージのデザインを踏襲しているシルエット。決して野戦用の雨具には見えない、ジェントルなカッコよさを持つ。
カモフラージュの服って、普通は軍服モチーフが基本だから、ルックスからしてタフでワイルドなイメージになりがち。そうなると、ちょっとお高めのレストランやデパートには入りにくくなる。
ところが、このコートなら、テーラードジャケットの上から羽織って、革靴に合わせてもしっくりくる。銀座だろうが、青山だろうが、オシャレタウンを颯爽と歩いても浮かないカモ柄だ。
さらに、このコートの凄さは、ゴリゴリのミリタリールックに合わせてもサマになっちゃうところ。アウトドアフィールドだって問題なし。真冬の寒さにコレだけではちょっと寒いから、レイヤードスタイルのオーバーコートとして着る。どんなコーディネイトで合わせるかを考えるだけでワクワクしちゃう。
先日、イギリスに住む友人にこのコートの写真を見せたら、すぐに電話がかかってきた。「このコートは一体なんだ? 欲しいからすぐ送ってくれっ!」って値段も聞かずに頼まれた。このカモフラージュパターンが何かは明かしていない。イギリス人がカッコつけてこのコートで街を闊歩していたらちょっと面白いので、送ってあげることにした。バンザイ。



【DATA】
山根新世界
TEL090-1400-2023
https://yamaneart.base.shop
※情報は取材当時のものです。
(出典/「Lightning 2024年1月号 Vol.357」)
photo/ シーマン天津 S.Amatsu
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