札幌のユニークジーンストアが企画した、北海道と岡山の伝統技術が融合したジーンズ。

札幌の有力セレクトショップであるユニークジーンストアは、国内外問わずセレクトしたアイテムから、オリジナルアイテムやコラボプロダクツなど、ここでしか手に入れることができないアイテムもある老舗店。

そんなユニークジーンストアが地元北海道の天然藍を使ったジーンズをステュディオダルチザンとコラボレーションしたという情報が。

天然藍染めならではのブルーを楽しめる、こだわりの詰まった1本へと仕上がっている。

150年以上の歴史がある北海道産天然藍で染めたモデル。

通常のデニムはタテ糸を合成インディゴという化学的な染料で染め上げている。今回のプロダクツは、北海道で150年以上にわたり栽培されている天然藍でタテ糸を染め上げ生地にしている意欲作。

今回採用した藍は、栽培から収穫、それに染料になる蒅(すくも)の作成までを1人で管理している工房へ依頼し、その藍をデニムの聖地である岡山に送り、枷染めで経糸を染め、その糸を旧式のシャトル織機を使って織り上げ、生地にしている。

通常の合成インディゴで染められたジーンズとは違い、鮮やかな藍色が特徴的なモデルとなっている。

天然藍は防虫、消臭、抗菌作用などもあることから、通常のジーンズにはないさらなる効果も期待できるのもうれしい。

ユニークジーンストアでは、地元北海道の藍を製品化することで、昔から続く伝統を守るという意味もこのジーンズには込められている。

北海道産藍100%ジーンズ STUDIO D’ARTISAN×UNIQUE JEAN STORE『綿濃(めんこい)』 /北海道の伝統と岡山の技術が融合した天然藍モデル。シルエットは写真のレギュラーストレートとリラックステーパードの2種類をラインナップする。3万9380円
旧式のシャトル織機で織り上げた生地は生地の端にセルビッジ(ミミ)が付く。この生地は特徴的な柄になっていて、外側のサイドシームに使われている。履き込むと独特なアタリが生まれる
北海道で150年以上という歴史のある藍の栽培。古くから天然藍は染め物に使われていた。現在でも残る稀少な藍農家の協力で今回の企画が実現した
北海道産の藍から作られた染料となる蒅(すくも)を使って枷染めされるタテ糸。天然藍の染料は緑がかっているが、空気に触れることでブルーへと変化する
岡山県に残る稀少な旧式シャトル織機を使って織り上げられる今回のデニム生地。通常のインディゴデニムとはひと味違った青色や風合いが楽しめる

【DATA】
UNIQUE JEAN STORE(ユニークジーンストア)
北海道札幌市豊平区中の島2条2-1-1
TEL011-832-0224
11時-20時(年中無休)
https://unique-jean.co.jp/

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