あのグッドルッキンな古着のロンTeeをオマージュ。

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 今回は、年末年始に札幌に帰省した際、必ず足を運ぶ場所のひとつが元同僚のお店「FREEWAY」という、古着番長・ランボルギーニ三浦がお届け!

FREEWAY California & Chocolate L/S T-SHIRTS

ロンTeeって個人的にはあんまり着る機会は多くないんだけど、デザインが好きでそれなりには所有している。ヴィンテージのものは、’80年代頃から企業のノベルティや広告として使われることも多く、プリントの入れ方が面白かったり、デザインが面白かったり、見ていて楽しいものも多い。アメリカってTシャツを広告ツールとして使うのがうまいんだけど、長袖になるとそれだけプリントできる面積が広くなったということで、本当にロンTeeは広告的なニュアンスのものが多い。そこが面白いんだよね。

FREEWAYでは膨大な数のヴィンテージTシャツをアーカイブしており、今回もその中から選ばれた1枚をもとに、ヴィンテージの良いところと自分たちの遊び心を融合させて完成させた。当時のものはホワイトだけだったが、今回はブラックとブラウンも展開。これ1枚でもOKだが、とりあえずは冬の重ね着で存分に楽しんでいただきたい。あ~カワイイ!! 各1万1000円

そんな古着のロンTeeの中でも、超グッドデザインなやつがあったのを、今回このTシャツのおかげで思い出した! このデザインを見て「あっ!」と言う方は、かなり古着通だと思う。

これは、’80年代に「M&M’s」がオフィシャルで作ったものを、札幌の『FREEWAY』がオマージュし、「CALIFORNIA CHOCOLATE」という架空のチョコレートブランドのTシャツという想定で作り上げた。

左袖にプリントされた「Grab on to shat M&M’s feeling」というフレーズ(1988年当時にテレビコマーシャルで使われたCMソングでキャッチフレーズだった)は、M&M’s部分をC&C’sに置き換えてプリント。特徴的な右袖に散りばめられたカラフルなチョコレートは、ヴィンテージに忠実にプリントしている。

また、身頃両面のボーダー柄も再現。ヴィンテージはフロント側に大きくM&M’Sの文字が入るが、今回は着やすいように文字の入らないボーダーのみのプリントで仕上げた。いや~やっぱこのデザイン、最高だわ!

身頃のフロントにプリントされたボーダー柄は、同様に背中側にも施されている。これがかなり効いているんだな~
左袖にプリントされたキャッチフレーズは、当時のものと同じフォントでM&M’s部分だけをC&C’sに変更している
見ているだけで笑顔になっちゃう右袖のポップなチョコレートプリントは、当時のまま色合いまで完璧に再現

【問い合わせ】
FREEWAY 
TEL011-521-1311
https://www.freewayjapan.com/

(出典/「Lightning 2023年2月号 Vol.346」)

この記事を書いた人
ランボルギーニ三浦
この記事を書いた人

ランボルギーニ三浦

ヴィンテージ古着の目利き

全国的に名を轟かせていた札幌の老舗ヴィンテージショップに就職。29歳で上京。Lightning編集部、兄弟誌・2nd編集部で編集長を務めた後、現在は、Lightning副編集長に。ヴィンテージ、古着の知識はその道のプロに匹敵。最近はヴィンテージのロレックスが最大の関心事で、市場調査も日課のひとつ。ランボルギーニ三浦の由来は、もちろんあの名車。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

Pick Up おすすめ記事

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...