「ジョーマッコイ」のCOTTON NYLON HOODED JACKETはコストパフォーマンスも含めて良品です。

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 今回は、最近は派手すぎない赤、黄色、緑などの色が好み。着る物で黒やグレーは元来選ばない性格だけど、歳を取るにつれて派手めの色物ばかりが増えているという、編集部の最古参・ラーメン小池がお届け!

見た目も素材もクラシカルなものを好む人におすすめしたい。

そもそもダウンジャケットの進化は米軍のフライトジャケットであるB-9の存在が大きい。初めてフライトジャケットとして採用されたダウンウエアだったけど、短命に終わってしまったゆえに、ヴィンテージでは稀少。そのころ(B-9の採用は1943年)はまだ一般でもダウンウエアは機能服でのみ使われている時代で、今みたいに一般化していなかった。

私みたいにモダンなデザインのウエアは苦手で、見た目も素材もクラシカルなものを好むタイプには、シャカシャカした素材のダウンウエアにはあまり興味を示さない。でも、今季の新作で久しぶりに「あり」なダウンジャケットをリアルマッコイズで発見したのでご報告。

ダウンジャケットの存在がまだアウトドアにおける機能服という意味合いが強かったころのデザインを踏襲。シャイニーで都会的なファッションとしてのダウンより、こういうクラシカルな素材や仕様がいい。13万2000円

これはアメリカで生まれたダウンジャケットのなかでも黎明期に存在したデザインを踏襲していて、アウターシェルはコットン、ナイロンの混紡による、いわゆる64クロス。それだけでも十分にクラシカルなスタイルにはなるんだけど、惹かれたのはその色。派手でも地味でもないレッドがこれまたいい。パッと見のカラーをモノ選びの第一条件にしている私にとってはこのレッドが見事に刺さったわけで早速試着。

見た目はクラシカルだけどたっぷりと詰まったダウンが明らかに高い防寒性を教えてくれる。しかも普段古臭いデザインのウエアばかりを着ている私のコーディネイトにも見事にハマる。シャイニーでシャカシャカしたダウンジャケットが苦手な人におすすめしたいのはもうひとつ、リアルマッコイズの作り込みで、そこまでびっくりしないプライスだということ。色良し、デザイン良し、プライス良しと三拍子そろったダウンジャケットなのだ。

アウターシェルは64クロスでライニングはリップストップのナイロン。ダウンはフランス製のダックダウンを採用している
フロントはマッコイズのオリジナルジッパー。前立てを多くのボタンで留める仕様がこれまたクラシカルでうれしい

私は断然レッド推しだけどカラバリでオリーブもラインナップ。ミリタリーっぽいスタイルや大人っぽく着こなしたい人はこちらで

【問い合わせ】
ザ・リアルマッコイズ東京 
TEL03-6427-4300
https://therealmccoys.jp

(出典/「Lightning 2023年2月号 Vol.346」)

この記事を書いた人
ラーメン小池
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ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
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