老若男女SNAP! 革ジャンの着こなしは身近なファッショニスタから学べ。

袖を通した瞬間から皮膚の一部のような感覚が味わえる革ジャン。最初はゴワつく革も使うほど自分に寄り添ってくれる。手入れをすれば、呼応するように味わい深く育っていく。その過程を経ることで唯一無二となる自分だけの相棒が完成していくのだ。そんな美しいエイジングの表情に育て上げた革ジャンの着こなしは、Lightning本誌でお馴染みの身近なファッショニスタたちから学ぶのが一番参考になるはず。

と、いうわけで革ジャン沼にハマり、昼夜問わず没頭して、もはや抜け出せない“革ジャンLOVE”な読者諸兄姉へ送る、突撃! 隣の革ジャンSNAPのスタートです♪

1.「Trophy General Store」代表・江川真樹さん

タンニンなめしをオリーブ色で丘染めしたオリジナルホースハイドを用いた、トロフィークロージングのハミングバードジャケット。ヴィンテージで存在しないこのオリーブカラーは、オリジナルで製作した刻印入り扇型ジッパーと、装飾を入れた鉄製サイドバックルがポイント。ワークとバイクの要素をミックスしたコーディネイトもお見事。

2.「GLADHAND」橋本佑さん

橋本さんが着たホースハイドを使った30sのカーコートをモチーフにしたジャケットは、ギャングスターヴィルの新作。背面にはアジャスターベルトが付き、さり気ないアクセントになっている。シンプルにTシャツや5ポケットパンツをコーディネイトしつつ、足元はドレッシーな印象のウィングチップシューズにしているのも注目したい。

3.「SMART CLOTHING STORE」マネージャー・姫野賢次さん

フェローズの中で圧倒的人気を誇る万能シングルモデルのSJ88はおよそ3年着込んだ代物。渋なめしで仕上げられたホースハイドレザーを贅沢に使用しているので、着込むほどに風合いを増す。クラシ
ックなボールチェーンのディテールと、裾部分はラウンドになっているため、インナーにシャツなどを持ってきてもコーディネイトしやすい。

4.「Hummingbirds’ hill shop」PR・小林直人さん

同じディアホーンスミスとハミングバーズヒルの1stタイプでも、色味がブラウンになるだけで印象はガラッと変わる。レザーの中でも特にしなやかで軽い着用感のディアスキンは、着用を始めた瞬間から身体に馴染んでくれる素材。王道アメカジスタイルはもちろん、ボタンダウンシャツにタイドアップなどキレイ目コーディネイトもオススメ。

5.「JUNKY SPECIAL」WEB ショップマネージャー・西徹さん

レザージャケットにデニムというド定番のお手本コーディネイト。およそ6年間着用しているシュガーケーンのホースハイドダブルアビエータージャケットは、ダブルのジャケットではあまり見ない背中のジャックナイフプリーツが特徴。 着始めてから特に何もしていません(笑)。着ることが最高のメインテナンスだとは本人の談。

6.「GLADHAND CORE」ショップスタッフ・山城涼さん

名物スタッフの山城さんは、子供っぽくなりがちなアワードジャケットは、レザーを選ぶのが正解のひとつだと教えてくれるようなスタイリングを披露。ジャケットは、ブランドロゴがアクセントになったウィアード。インナーにニットを合わせたり、足元をローファーにしたりと、あえてスポーツアイテムを合わせないのも◎

7.「SMART CLOTHING STORE」店長・吉岡操乃さん

約10年着用し、着込んだそのままの自然な風合いが魅力のフェローズGX72モデルをベースに、ハードなイメージになりすぎないようコーディネイト。シングルでもダブルでもないオリジナルデザインで、独特な襟の形状により両スタイルを楽しめるのが特徴。裏地はコットン&キュプラで着用しやすく、内ポケットが配されている。

8.「Schott Grand Store TOKYO」後藤颯馬さん

5年着用したショットの613UST。使えば使うほどに表情を変えてくれるステアハイドは、ブランドの定番であり、かなりのお気に入り。最初は堅かったものの、今ではすっかりに馴染み、いつの間にかマイスタンダードに。週一のブラッシングや3カ月に一度のオイルアップなど、ケアをしながらこれから成長を見るのが楽しみとのこと。

9.「LEWIS LEATHERS TOKYO」スタッフ・安田慶太さん

ルイスレザーズのショップスタッフになる前に、カスタムオーダーしたという思い出のジャケットで登場してくれた安田さん。赤いホースハイドを使った名作サイクロンで、サイズオーダーしているため、見事なまでのジャストサイズ。ボトムスにはスリムフィットなルイスレザーズのデニムをセレクトし、足元はエンジニア。

(出典/「Lightning2022年12月号 Vol.344」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

Pick Up おすすめ記事

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...