サンサーフに学ぶ、アロハシャツ研究室〈第3回〉HAWAIIAN LOTUSを深掘り!

YOUTUBEの“CLUTCHMAN TV”でお馴染み「アロハシャツ研究室」。進行役の松島親方と解説役の中野喜啓さんのやりとりで、楽しくアロハシャツを学べるチャンネルだ。今回はそのWEB版として、サンサーフの新作アロハシャツを深堀り。第3回目の今回は南国の植物ではなく蓮の花をモチーフにしたHAWAIIAN LOTUSだ。

「サンサーフ」企画統括・アロハシャツ研究家・中野喜啓さん

本誌でも動画でもお馴染みのサンサーフ中野喜啓さん。今回はサンサーフの新作をお持ちいただき、アロハシャツの歴史や魅力について解説してもらったぞ!

「Lightning・2nd・CLUTCH Magazine」統括編集長・松島親方

アロハシャツ研究室にて進行役を務める松島親方。ヴィンテージも含めアロハシャツの世界にどっぷりハマる。「ポチャにとってアロハは制服なのだ!」

オリエンタルブームの流行を象徴するようなアロハシャツ。

HAWAIIAN LOTUS HAUOLI KAMAAINA, PALI HAWAIIAN STYLE[ SS38800 / 1 万4080 円 ]
松島:このアロハシャツ、定番モチーフの花柄ではあるんですが、どこか和風っぽい印象ですね。

中野:はい、アロハシャツといえば南国ハワイの植物をモチーフにした柄を想像しますが、これは「蓮の花」をモチーフにした珍しいアロハシャツなんです。

松島:なるほど、あまり見かけないモチーフですね。このアロハシャツのオリジナルは、何年代頃に作られた物になるんですか?

中野:’50年代の作品になります。この頃のアロハシャツのマーケットは、ハワイのブランドだけでなく、アメリカ本土のブランドもマーケットに参入してきた時代です。そのため変わった切り口の図柄や配色といった、当たり前ではないデザインが登場し、観光客の間で人気を集めたんです。しかも当時のオリエンタルブームなども相まって、このようなハワイに存在しないアジアらしいモチーフが生まれたんです。

松島:つまりそれまで当たり前であったハワイの定番モチーフより、今まで見たことの無いような斬新な図柄が人気を集めたんですね。いつの時代のトレンドも、移り変わりは激しいですね。

中野:はい、’50年代のハワイは観光業が目覚ましく発展した時代でしたので、ギフトアイテムであるアロハシャツの市場争いは、賑やかなものだったでしょうね。

アメリカ本土のブランドがアロハシャツ市場に参入した結果、それまでになかった新たなデザインが生まれた。この蓮の花もそのひとつだ

▼動画でもチェック!

【問い合わせ】
サンサーフ(東洋エンタープライズ)
TEL03-3632-2321
https://www.sunsurf.jp

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「Lightning2022年5月号 Vol.337」)

この記事を書いた人
ADちゃん
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ADちゃん

ストリート&ミリタリー系編集者

Lightning本誌ではミリタリー担当として活動中。米空軍のフライトジャケットも大好きだけど、どちらかといえば土臭い米陸軍モノが大好物。そして得意とするミリタリージャンルは、第二次世界大戦から特殊部隊などの現代戦まで幅広く網羅。その流れからミリタリー系のバックパックも好き。まぁとにかく質実剛健なプロダクツが好きな男。【得意分野】ヴィンテージ古着、スケートボード、ミリタリーファッション、サバイバルゲーム
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