LAのダウンタウンに潜むボバー「1947 Knuckle “So What”」。

日本からも多くのバイクウエアをLAに紹介するショップ「TRI.co」のオーナーとして活躍するウィルさんの自宅屋上は、生まれ育った街シカゴに似てるというLAのダウンタウンを眺めながら過ごせる場所。一人ここで物思いにふけられるこの場所が好きだという。

バイクにアート、この場所は自分にとってのタージ・マハル。

1947 Knuckle “So What”

バイクが多くの人に愛される理由は、カスタムという限りのない創造の世界があるからだ。

もとはバックヤードビルダーとして活動し、日本からも多くのバイクウエアをLAに紹介するショップ「TRI.co」のオーナーとしても活躍しているウィルさん。

バイカーズギアのショップTRI.coのオーナーであるウィルさん。ハーレーに乗るファッションもヘリテイジなスタイルである

バイクとそれを取り巻くファッション。どちらにも精通した彼は、新たな創造の刺激を得るために活動の場所をこのダウンタウンに移した。

ヴィンテージウエアにも造詣が深く、現在はそんな世界観を反映した旅するレザーバッグのプロデュースを企画中だ

ライダースのようなレザーの質感を味わう大人の旅カバンのデザイナーなど、新しい挑戦を次々とこなしているウィルさんだが、乗り続けているナックルヘッドだけは、「So What(だから何?)」とすまし顔で佇む。バイクは変わらない情熱なのだ。

愛車のナックルヘッドの全貌を紹介!

1947 Knucklehead|現在ビルドを続けているナックル。クロムの外装にバードフォークをおごったサンドレーサースタイルだ。マッハ GoGoからとってX3と名付ける予定とか

フットボードやプライマリカバー等々、車体のパーツはどこを見てもマニアックな構成。クロムの外装に負けず劣らずシリンダーはブラスメッキされている
ガレージビルドに始まり、バイクからつながった世界でクリエイティブな可能性にチャレンジしているウィルさん。バッグのデザイン、映画のプロデュースも手掛ける
自宅兼仕事のスタジオとなるスペース。置かれるものすべてがウィルさんのクリエイティビティを刺激する。 その根底にあるのはバイクカルチャーだ
バイクビルドはもう15年になる。ヴィンテージパーツにも詳しいが、要になるパーツはやはり自分で作り上げる
知らない人にはガラクタだけど、知る人にはお宝。外したパーツも立派な インテリアになる
奥のロングフォークは初めて作ったハーレー。同じ黒人ビルダーとして名を馳 せたシュガー・ベアをリスペクトする

(出典:「Lightning Vol.283」)

この記事を書いた人
ラーメン小池
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ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
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