コートから始まる真冬の革ジャン経済学。|アディクトクローズのWAXED COTTON SINGLE DISPATCH COAT

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 

今回は、最近のマイブームは革ジャン+エンジニアでのウォーキングで、「お遍路ウォーキング」という四国八十八か所を巡る万歩計アプリを使っており、今年中の踏破を狙っている革ジャン評論家兼編集・モヒカン小川がお届け!

コートから始まる真冬の革ジャン経済学。

【問題】
大手町に通う会社員のA君が20万円の革ジャンを買いました。嫁は鬼の形相で「そんな高いものを買って! 10年着たって、元なんて取れないわよ!」。嫁の言葉にA君はふと思いました。「この20万円の革ジャンを10年間着たとして、1回(1日)の着用につき、俺はいくら支払っていることになるんだろう?」。こたえなさい。

算数の問題である。

笑顔で「革ジャンはプライスレス!」なんて答える輩は、いますぐ教室から出て行ってもらいます。

まず、革ジャンが着られる期間は11〜3月の5カ月。だが12月〜2月は寒くてぶっちゃけ着られない。よって丸2カ月ということになる。

大手町の会社は大抵スーツ出勤なので、革を着られるのは週末と祝日。ということは2カ月で約20日。これが10年分だから200日。20万÷200=1000円となる。

10年着続けても、1回に1000円支払っているわけだ。

俺はこの度、革ジャンの上に羽織るためにアディクトクローズのコートを買った。ワックスコットンで風を通さず、裏地はウールで暖かい。このコートが10万円。でもこいつがあれば、冬時期に毎日革ジャンを着ることが出来る。

もしA君がこのコートを買ったとすると、11月〜3月の5カ月のうち週末&祝日の約50日、革を着られる計算となる。10年間で500日。革ジャンとコートを足した30万円を500で割ると、600円。1日あたり、なんと400円もお得なのだ!

さて、この“革”算用が正しいかどうかは、この際あまり関係がない。だって少なくとも俺は、このコートを買って、400円以上の、いやプライスレスな革ジャンライフを満喫しているのだから。

「ADDICT CLOTHES」のWAXED COTTON SINGLE DISPATCH COAT

旧いディスパッチコートをベースに、アディクトクローズがオリジナルで開発したワックスコットンを採用して再構築。遮風性も高く、裏地はウール素材で、真冬の強い味方だ。モヒカン小川は、ライダースの上から着用している。11万円

オリジナルのワックスコットンは、オイルに比べ防水性は若干落ちるが、ヴィンテージのような質感を持ち、汚れや匂いが気にならないなど高い機能性を誇る
袖口にはインナーリブが設けられ、風の侵入を防ぎ、防寒性も高い。このワックスコット ンは使い込むほどに絶妙な変化を見せる
ライニングには、ウール90%ナイロン10%の素材が使われている。「想像していたよりも暖かい」とは、毎日着ているモヒカン小川の弁

【問い合わせ】
アディクトクローズ東京
TEL03-5341-4767
http://addict-clothes.com

(出典/「Lightning 2021年3月号 Vol.323」)

この記事を書いた人
モヒカン小川
この記事を書いた人

モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

Pick Up おすすめ記事

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...