ショップスタッフに学ぶ!ショート丈のナイロンフライトジャケットの着こなし術。

MA-1をはじめとするブルゾンタイプのナイロンフライトジャケットは、秋冬の定番アウターともいうべき存在だが、意外にも今っぽく着こなすのが難しいアイテム。そこでお馴染みのショップスタッフのスタイリングから、クールに着こなすためのテクニックを学ぶ!

【スタイル1】ビッグシルエット

近年主流となっているビッグシルエットのコーディネイト。ボリュームが出やすいシルエットが多いフライトジャケットだけに、その大きさを活かして着こなすのがポイントだ。

「ARKnets」竹石直也さん

ジャケット5万2800円/ゴールド、Tシャツ9790円/ゴールド、パンツ3万1900 円/ 77サーカ、シューズ11万4400円/フラテッリジャコメッティ、サングラス3 万7400円/モスコット(すべてミュージアムアーク TEL028-633-5620 http:// www.arknets.co.jp)

オーバーシルエットにモディファイされたCWU-45Pをさらりと羽織る竹石さん。カラーも淡いベージュとなっているため都会的に着こなせるのも◎。抜け感のあるトップスとは対照的に、足元はジャコメッティの革靴でしっかりと締めた上級者のコーディネイトだ。

「JOB314」坪井芳樹さん

ジャケット4万9500円/バズリクソンズ、シャツ2万1780円、ロンT1万6280円/ ともにゴールド、パンツ5万600円/ RRL、シューズ2万3100円/コンバース、ハ ット7700円/ H.W DOG(すべてJOB314 TEL024-947-8458 http://www.timeafter- time.jp)

福島の名店JOB314の坪井さんは、薄手のL-2Bをビッグサイズで着こなした好サンプル。ボトムスも太いコーデュロイパンツをチョイスし、全体をルーズなアイテムで構成している。またアイテムの色数を押さえることでコーディネイトに統一感が生まれている。

【スタイル2】ワントーン

色味に統一感を持たせることで、コーディネイトにまとまりを出すテクニック。ブラックやブラウンなどシックな色をチョイスすることで秋らしく仕上がるのだ!

「AVIREX新宿店」寺島絢一さん

ジャケット3万5200円、インナー7480円、パンツ1万780円、ハット4950円(す べてAVIREX新宿 TEL03-5367-2013 http://www.avirex-usa.com)

定番のMA-1をベースにトップガン仕様のワッペンが縫い付けられた新作をチョイスした寺島さん。オーバーサイズに加え、全アイテムをブラックで構築しているため、バランスも取りやすくストリート感もプラスしている。

「ALPHAショップ渋谷店」片岡力弥さん

ジャケット1万5180円(ALPHA SHOP 渋谷店 TEL03-3400-6555 http://alphausa.jp)

今季の新色であるコヨーテカラーのL-2Bを主軸にブラウン系のトーンでまとめた秋らしいコーディネイト。カーディガンやテーパードシルエットのパンツなど、上品なアイテムを使うことでカジュアルなジャケットを際立たせるテクニックを披露してくれた!

コヨーテ色のジャケットと色を合わせたカーディガンをはじめ全身を茶系でコーディネイト。 サングラスのレンズもブラウンで揃えたのだ とか

【スタイル3】技アリコーデ

着こなし方やアイテムの素材感でコーディネイトに差を付けたテクニックを紹介する。ファッショニスタならではの柔軟な服の着こなしを学びたい。

「ハミングバーズヒルショップ」小林直人さん

ジャケット6万4900円/バズリクソンズ、Tシャツ1万1000円/エンジニアドガー メンツ×ハミングバーズヒルショップ、パンツ2万7500円/スティーブンソンオー バーオール、シューズ3万800円/ニューバランス(すべてハミングバーズヒルショ ップ TEL03-6721-0189 http://hummingbirdshill.com/shop)

中綿が入っていないL-2Aは、ドレープ感も美しく着やすいフライトとして知られるが、あえて肩掛けして着崩すという技アリなスタイリング。全体的に色数を少なくすることで、ジャケットにあしらわせたスコードロンパッチがアクセントとなっている。

ダークトーンでまとめることでスコードロンパッチが際立つ。スウェットのような特殊な生地感のジーンズも秀逸。足元はニューバランスでスポーティさをプラス

「スマートクロージングストア町田」小野寺忍さん

ジャケット6万500円、シャツ1万6500円、パンツ2万2000円/フェローズ)キャ ップ8360円/ハイヤー、シューズ私物/セミドレス(すべてスマートクロージング ストア町田 TEL042-794-7673 http://www.pherrows.com)

本来B-15Aはコットンツイル生地だが、フェローズの新作はモディファイドタイプで撥水性の高いベンタイル生地を採用したオリジナル。シルエットもややタイトに変更しているため、どんな着こなしもサマになる。素材感にも気を遣ったセンスが光るコーデといえる。

2タックのウールパンツはどんなトップスも合わせやすいマストアイテム。インナーには大胆にステンシルプリントが施されたシャツを使い、着こなしにアクセントを加えている

【スタイル4】黒テーパードパンツ

着こなしに取り入れやすい黒のテーパードパンツは、MA-1 にも合わせやすい。一本持っておくと便利なのでぜひワードローブに揃えておきたい。

「ARKnets」竹石直也さん

トップス7万7000円/リアルマッコイズ、インナー1万6500円/ウエアハウス、パ ンツ2万9700円/フルカウント、シューズ1万6280円/ウエアハウス、ハット2 万900円/ H.W DOG(すべてJOB314 TEL024-947-8458  http://www.timeafter- time.jp)

リアルマッコイズのMA-1に黒のテーパードパンツを合わせたシンプルなコーディネイト。ブリムハットやクレイジーカラーのスニーカーなど、印象的な小物を取り入れてスタイリングにスパイスを加えているのがポイントだ。

「ARKnets」竹石直也さん

ジャケット3万580円/ユナイテッドカー、インナー1万2980円/オーチバル、パ ンツ1万8480円/オアスロウ、シューズ2万3100円/ホカオネオネ、ハット1万 2100円/エーケーエーシックス(すべてアークスタンダード TEL028-666-7232 http://www.arknets.co.jp)

タイトシルエットのMA-1をあえてオーバーサイズで着こなし、パンツとシューズをブラックで統一することで、スマートな印象を打ち出した絶妙なバランス感がお見事。アイテムを選択するセンスが問われるが、ぜひお手本にしたいコーディネイトサンプル。

(出典/「Lightning 2020年11月号 Vol.319」)

この記事を書いた人
サカサモト
この記事を書いた人

サカサモト

アメカジ系動画ディレクター

Lightning、2nd、CLUTCH Magazineの公式YouTubeチャンネル「CLUTCHMAN TV」のディレクター。元Lightning副編集長ということもあり、クルマ、バイク、ミリタリーなど幅広い分野に精通。現在はもっぱら動画作成機材に夢中。ニックネームは、スキンヘッドにヒゲ面をいう「逆さ絵」のような顔に由来する。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

Pick Up おすすめ記事

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...