【お手本にしたい家づくり】ポルシェ、サーフボード、自転車…… 生粋の趣味人が作ったガレージ。

趣味の道具をすべて詰め込み、好きなモノだけが集まっているガレージ。男なら誰しもが一度は憧れる空間だろう。そんな男の夢を実現した一人である入川さんのガレージを拝見しよう。

誰もが憧れる宝箱のようなガレージ。

かつての’90年代に訪れたカフェブームの立役者の一人である入川秀人さん。’99年にキャットストリートに「ワイヤードカフェ原宿」をオープンさせ、都心部の商業施設を次々とプロデュースしてきた輝かしい経歴を持つ。そんな彼のプライベートではクルマやバイク、フィッシングにサーフィンと幅広い遊びを愛する趣味人という一面を持っている。

「入川スタイル&ホールディングス」代表・入川秀人さん|カフェをはじめ様々な商業施設を数多く手掛けるプロデューサー。現在も事業開発から街づくりまで幅広い分野で活躍している。クルマやサーフィン、スノーボードなど趣味人としても知られる。http://www.irikawa-style.com

彼の趣味を集めたというガレージは湘南エリアにある別荘に存在する。週末になると過ごすというガレージは、アメリカの納屋を彷彿させるクラシカルな佇まい。

外壁の横に渡した板が旧きよきアメリカの納屋をイメージさせる入川さんのガレージ。中にはクルマやバイク、レース用のツナギなど趣味で使うアイテムがぎっしりと詰め込まれている

中に入ると中央にはガルフ仕様の911Sや356のポルシェが収められていた。その脇を固めるのがサーフボードや自転車、メインテナンス用の工具箱……といった、男心をくすぐるアイテムばかりが置かれている。

また別荘のインテリアにおいてもこれまで様々なカフェや施設をプロデュースしてきた入川さんのセンスが光っている。JBLのオーディオやミッドセンチュリーの家具などそれぞれが存在感のある調度品を揃えつつも、落ち着きのある生活空間となっていて、友人たちを呼んで趣味の話や次の遊びの話をすることも多いのだとか。まさに大人のための隠れ家といった入川さんのガレージライフは、男たちが夢見る完成形のひとつなのかもしれない。

ガレージにある愛車たちは、毎年参戦しているヴィンテージカーラリーやサーキット走行でも活躍する。まさに大人の贅沢な愉しみといえる。写真は2016年のACCRでの一枚

上質なインテリアが揃うラグジュアリーな空間の別荘も拝見。

4シーターの大きなソファが中央に置かれた広々としたリビング。脇にはイームズのアームシェルチェアやラウンジチェアを配置しつつも、全体的に色味を統一しているため、まとまりのある空間になっている。

リビングには伝説的な名機JBLパラゴンが鎮座する。製造年はデビュー年の1957年なのだとか。芸術品のような佇まいがリビングを格式高く演出する。アンプ類はMacintoshを組み合わせ、音楽好きの入川さんらしいシステムを構築。

広い敷地を活かした平屋の構造。広いデッキ部分にはカフェテーブルが置かれ庭を眺めながらコーヒーを飲むこともできる優雅な作り。

リビングに置かれた棚の上には洋書やデザイン関連の資料がずらり。壁に掛けられた写真も、額のレイアウトもセンス抜群だ。

別荘には和室も備えているのが好印象。伝統的な作りが落ち着き、畳の香りもほっとする。なによりも入川さんの幅の広さに驚かされる。

  • area: 神奈川県大磯
  • name: 入川邸
  • data: 3LDK+ガレージ

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(出典/「Lightning 2018年4月号 Vol.288」)

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ADちゃん
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ストリート&ミリタリー系編集者

Lightning本誌ではミリタリー担当として活動中。米空軍のフライトジャケットも大好きだけど、どちらかといえば土臭い米陸軍モノが大好物。そして得意とするミリタリージャンルは、第二次世界大戦から特殊部隊などの現代戦まで幅広く網羅。その流れからミリタリー系のバックパックも好き。まぁとにかく質実剛健なプロダクツが好きな男。【得意分野】ヴィンテージ古着、スケートボード、ミリタリーファッション、サバイバルゲーム
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