専門店がアウトドア仕様にカスタムした、国産バン「ステップワゴン」&「デリカ」に注目!

毎年発売される数多くの車種に埋もれ、目立たない存在のバンに、オフロードエッセンスを加えてドレスアップするのが流行のきざし。海外のバンに比べ、そのポテンシャルの高さに目を向けてもらいにくい国産バンが、その魅力を最大限に引き出されて生まれ変わった2台を紹介しよう。

いまカスタムするなら都会的なオフロード仕様が気分! 中古車がカスタムパーツで生まれ変わる。

クルマのイメージはボディカラーによるところが大きい。それゆえ各自動車メーカーは、モデルごとにコマーシャルやカタログに登場するカラーを設定するのだ。逆に考えるとこの固有車種に紐付けられているボディカラーを壊すことで、このクルマの新鮮な一面が見えてくる。

神奈川県のオートモーティブジャパン(以下AMJ)では、独自で設定したアース系のボディカラーにペイントし、バンパーやグリルなどをブラックアウトすることで、黒バンパーの商用車感を出しつつ、ちょっとワイルドなオフロードタイヤを履くことで、独自の「都会で乗っても楽しいオフロードスタイル」を確立している。ここに紹介するマイナー前のデリカD:5もそんな同ショップのセオリーでカスタマイズされた一台だ。

元々オフロード色の強いデリカだが、さらにオリジナルコイルで1・5インチリフトアップした上で、スチールホイール風のBRUT BR44アルミにホワイトレターのオールテレーンタイヤを組み合わせて足まわりをブラッシュアップ。さらにボディはお店でも人気のセラドングリーンに、バンパーやグリルなどを半艶のブラックでペイントすることで、よく見かけるD:5が驚くほど新鮮に見える一台に変身を遂げたのだ。

2007 MITSUBISHI DELICA D:5(2007年式 三菱 デリカ D:5)|ボディカラーとポイントを抑えたカスタムでクールに大変身!

昨年の大規模マイナーチェンジで、フロントフェイスが大幅に変更されたデリカD:5だが、実はモデルチェンジ前は中古市場でも比較的安価にベースを購入できるようになった。今回はそんな前期D5をベースにオートモーティブジャパン(以下AMJ)がカスタム。元々車高が高いD:5なので、オフロードテイストは最初から備わっている車種。そこで1.5インチのリフトアップと、社外のオーバーフェンダーでそんなテイストを倍加。ちなみにベース車両のグレードや走行距離にもよるが、AMJではこれでおおよそ200万円前後となるそうだ。

  • 2007 年式 三菱 デリカD:5
  • 全長473㎝ 全幅179.5 ㎝ 全高187㎝ 車両重量1780kg ※ カタログ数値
  • エンジン:2359cc(ガソリン)

続いてカスタムや車両のポイントを見ていこう。

テールライト

ボディの雰囲気に合わせてテールライトはスモークペイントでブラックアウト。これだけで大きく雰囲気が硬派になる。

ヘッドライト

ヘッドライトもベースとレンズを一旦分解し、通常シルバーやクロームの部分を全てブラックでペイント。これで精悍でワイルドな顔立ちになる。

ホイール

パッと見は純正のスチール製に見えるホイールはBRUT BR 44というアルミ。225/ 75‐16のオールテレーンタイヤをセット。

【コラム】新型のギラギラし過ぎた顔もこのカスタムならカッコよく乗れる!

AMJでは早くもニューフェイスのデリカD:5をカスタム進行中。なんと新車をいきなりペイント。その甲斐あって最高に個性的な一台に! ブラックグリルが新型デリカD:5 の雰囲気を大きく変える。

新型モデルの特徴的なダイナミックシールドグリルは丸ごとブラックアウト。さらにロアバンパーやサイドシルなどもブラックで塗装している。ギラギラしたイメージが強い新型デリカD:5だが、落ち着いた雰囲気のボディカラーと黒塗装のグリルによって驚くほど硬派な雰囲気。

この記事を書いた人
サカサモト
この記事を書いた人

サカサモト

アメカジ系動画ディレクター

Lightning、2nd、CLUTCH Magazineの公式YouTubeチャンネル「CLUTCHMAN TV」のディレクター。元Lightning副編集長ということもあり、クルマ、バイク、ミリタリーなど幅広い分野に精通。現在はもっぱら動画作成機材に夢中。ニックネームは、スキンヘッドにヒゲ面をいう「逆さ絵」のような顔に由来する。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

Pick Up おすすめ記事

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...