チェーンステッチとは? 手刺繍で風合いのある一点モノに! やり方レクチャー!

本誌「Lightning」読者なら、ボタン付けくらいはチャチャっとできる方も多いはず。そんな方にオススメしたいのが、手縫いでのチェーン刺繍だ。さすがにこれはチャチャっと完成させることはできないが、慣れてくればかなりのペースで縫い進めることができる。しかも、途中から楽しくなってしょうがない!

できるなら、刺繍糸を使ってほしい。なぜなら、“スベリ” がいいからである。また、チェーン刺繍は途中で糸が切れてしまうと、連鎖してどんどん解れてしまうため、焦らずに作業しよう!

必要な道具はこちら・・・

糸を切るためのリッパー、糸切りばさみ、生地に印をつけるチャコペンは、基本的な裁縫道具なので押さえておきたいものだ。

左は修正テープではなく糸通し。つまり針に糸を通すためのもの。右は刺繍専用の針。長さも程よく作業効率も格段にアップ!

手前が刺繍糸。様々なタイプがあり、好みに応じて太さや素材を選んでほしい。奥は下の星刺繍に使ったオーガニックコットンの毛糸。

【1】

生地裏から針を刺し、引き出して始点のそばに刺し直す。そして生地裏から「U」の中に針通すと1つ目の輪が完成する。

【2】

再び生地表からその輪の中に針を刺し、進行方向に対して数ミリ先に再び針を出す。ここで針はまだ抜かないこと。

【3】

生地から飛び出た針先と生地の間に、手元の糸をクルっと回して針をそのまま引き抜く。これで2つ目の輪ができる。

【4】

以上の工程をデザインに沿って繰り返していくだけ。デザインのガイドラインは、先にチャコペンで手描きしておこう。

【5】

最初と同様に終わりの際も通常の処理と同じく、玉結びして不要な糸を切るだけ。刺繍の途中で糸が足りなくなった際も、同様に一度終了して再度続きをスタートしよう。

完成!

曲げることに最初は戸惑うが、慣れてくれば直線であればスイスイと進めることができる。私は1時間半でLightningをチェーン刺繍できた。上の星は約10分!

ジーンズやデニムジャケットなど、刺繍の似合うアメカジファッションは多い。ぜひ男性諸君、挑戦してみてほしい。

▼編集部の裁縫男子代表ことラーメン小池のデニムリペア術もチェック!

ここまで破れたジーンズ(デニム)でも、リメイク上級者になれば手縫いでここまで蘇る!

ここまで破れたジーンズ(デニム)でも、リメイク上級者になれば手縫いでここまで蘇る!

2023年04月25日

(出典/「Lightning 2020年6月号 Vol.314」)

この記事を書いた人
ランボルギーニ三浦
この記事を書いた人

ランボルギーニ三浦

ヴィンテージ古着の目利き

全国的に名を轟かせていた札幌の老舗ヴィンテージショップに就職。29歳で上京。Lightning編集部、兄弟誌・2nd編集部で編集長を務めた後、現在は、Lightning副編集長に。ヴィンテージ、古着の知識はその道のプロに匹敵。最近はヴィンテージのロレックスが最大の関心事で、市場調査も日課のひとつ。ランボルギーニ三浦の由来は、もちろんあの名車。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

Pick Up おすすめ記事

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...