もっとVision Proを快適に使いたい! 社外品パーツをご紹介

前回、Vision Proの純正パーツをご紹介したが、今回は社外品パーツをご紹介したい。Vision Proユーザーはまだまだ少ないので、なかなかPVには繋がらない記事なのだが、そこは『Vision Pro愛』だとご理解いただきたい(笑)なにしろ、筆者が書かないと、誰も書いてくれなさそうだし。Vision Proユーザーの方、興味のある方は、ぜひ他のVision Proユーザーに届けるために、この記事をシェアいただけると幸いである。

Vision Pro純正周辺機器、買うべきか? 買わざるべきか?

Vision Pro純正周辺機器、買うべきか? 買わざるべきか?

2025年10月17日

Vision Proを装着するのがとても『楽』になる魔法のアイテム

といいつつ、今回はほとんどSHINOBU工房の製品のご紹介になる。

SHINOBU工房
https://shintak.booth.pm/

SHINOBUさんは、元MicrosoftでHorolensにも関わっていた方で、今はUnityに勤務されており、趣味と副業を兼ねてMeta QuestやVision Proの周辺機器パーツを3D Printerで製作されている。

で、まず最初にご紹介したいのは、こちらのパーツ。

Apple Vision Pro 用 ヘッドバンド Band Pro v2.1
https://shintak.booth.pm/items/5757496

実は、ここで紹介してるのは前のモデルなのだが、パーツの角が少し頭に当たって痛かった。そういう話をSHINOBUさんにしたら、すでにその点を改良したバーション2.1を開発しているとのことだった。さっき見たら在庫があったので、慌てて2本目を注文したというわけだ(到着待ち)。

頭部の形状は人それぞれだから、合う合わないはあるだろうけれど、筆者はこのバンドを使って、飛躍的にVision Proを長時間使えるようになった。

Vision Proのソロニットバンドも、デュアルループバンドも微妙に『完全なフィット感』とはいえない。特にソロループは長時間使用するにはダイヤルを締めなければならないのだが、締めると頭が痛くなる。このBand Proは、斜め上からホールドすることで、その欠点を補ってくれるのだ。

実に工夫された形状で、Vision Proの方を加工することなく、右側のオーディオストラップに嵌め込んで使う。フィット感も素晴らしい。

このBand Proを装着すると、このように、Vision Proが吊り下げ方向で、かつ後ろ側のソロニットバンドと反対側にテンションがかかる。つまり、ライトシーリングクッションを、あまり顔に押し付ける方向に締めなくても、自然とホールドできるようになるのだ。

極論すると、ちょっと不安定だが、ライトシーリングを外しても、後ろのソロニットバンドと、Band Proだけで、Vision Proを使うことができるのだ。

完全にこれで使えるとは言わないし、周囲から入る光がうっとうしいという方はいらっしゃるだろうが、夏の暑い時期は、しばらくこの状態でやり過ごすこともあった。さすがに顔との距離が不安定で、時折『目に近過ぎます』というアラートが出ることもあったが、長時間Macの外部ディスプレイとして使う時などは非常に便利だ。

キャップに固定するという理想を実現する『Cap Clip』

さて、次なるは同じく、SHINOBU工房のVision Pro用Cap Clip。

上記と同じようにリンクをご紹介しようと思ったのだが、今は在庫切れなのだろうか? サイトにはこのパーツが表示されない。ちなみに、これは筆者がイベントでSHINOBUさんにお会いした時に「試してみて」と、いただいたもの。

このパーツはVision Proをキャップに取り付けるためのパーツ。キャップに取り付けることによって、バンドなしでVision Proを使うことができるようになるというわけだ。

ただ、これ、キャップのチョイスなどもあると思うのだが、筆者はあまりフィットしなかった。

究極的にはVision Proはヘッドバンドではなくて、頭全体を包む帽子のようなものにくっついているのが、一番ストレスがないだろうと思っていたので理想には近いはず。これについては他のキャップなどを試してみようと思っている。

ライトシーリングレスを実現する『Nose Pro』

続いては最新の製品。Nose Pro。

Apple Vision Pro用 ノーズパッド Nose Pro
https://shintak.booth.pm/items/5910120

ご覧のように、ライトシーリングを外して、その代わりに鼻当てとして利用するという製品。

これも、ライトシーリングを使わずにVision Proを使うための製品だ。

筆者は別にライトシーリングがあってもいいと思っているのだが、周囲から入る光を気にしなければ、ライトシーリングなしで使った方が快適ではあるかもしれない。ちょっと筆者の鼻にはフィット感がイマイチだった。クッション材などを工夫してみる余地はあるかもしれないし、逆にバンドの方を変えるとフィットする組み合わせがあるかもしれない。

頭の形も、顔の形もひとそれぞれなので、フィットする装着方法を編み出せれば快適に使えるようになるのが、Vision Proなのだ。

大事な内側のレンズを守るプロテクター

こちらは、顔へのフィッティグパーツではなく、内側のレンズを保護するためのもの。

Apple Vision Pro 用 Lens Protector
https://shintak.booth.pm/items/5927657

常に、トラベルケースに入れている人ならいいが、サンボル布に包んでバッグに入れたりする場合には、レンズ部分が気になる。その部分を保護するパーツというわけだ。これはこれで便利だと思い、愛用している。

ThunderVoltオリジナルのバッテリーホルダーもよろしく!

最後に、前回同様にThunderVoltオリジナルのバッテリーホルダーをご紹介しておきたい。

Vision Pro用レザーバッテリーポーチ
https://thundervolt.club/pages/vision-pro-leather-battery-pouch

ThunderVolt『Vision Pro用レザーバッテリーポーチ』受注開始!

ThunderVolt『Vision Pro用レザーバッテリーポーチ』受注開始!

2025年10月17日

いろいろコストがかかっており、SHINOBU工房さんの製品に比べて高価になってしまっているが、ご容赦いただきたい。

ただ、レザーの質感、クオリティ感は、ご満足いただけるものになっているのではないかと思っている。Vision Proのバッテリーが、『ストン』と中に入る快適さは、ぜひ味わっていただきたい。

素材はキップレザーで、少しムラ感のあるキャメルカラーに染めてある。落としがちなVision Proのバッテリーをベルトに固定できるし、ストラップで下げることもできる。

ご注文いただいた方には、11月中旬ごろお届けできる予定。現在、絶賛生産中だ。

(村上タクタ)

この記事を書いた人
村上タクタ
この記事を書いた人

村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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