Vision Proを付けたまま取材に行ったら、仕事の未来を感じた

今日のVision Pro発売@Apple表参道の取材には、この歴史的瞬間を空間ビデオに残すべく、Vision Pro装着で行った。さすがの筆者でも、なかなかVision Proを付けたまま取材に行っていいケースはないのだが、さすがにこのイベントは良いのではないかと思ったのだ。結果、良いことも、悪いもあったが、一方で未来の仕事の片鱗を感じられて面白かった。

いつでも録画。カンペや、タイスケを空中に浮かべておいたりも

まず、Vision Proを付けたままでも、一応スマホを操作したり、カメラを扱ったりできる。

Vision Proを装着して取材していて便利なのは、ハンズフリーでいつでも録画できる点だ。これも右手にカメラ、左手に傘を持ったまま録画している。

このあたりの画像もそうやって録画したもの。

インタービューの時もいちいち、録音したり、メモしたりする必要はない。録画アプリを立ち上げておけば、クリック(指でつまむような動作。指はVision Proから見えればどこにあってもいい)すれば、録画を開始できる。

また、私は物覚えが悪いので、初対面の人と名刺交換してもなかなか顔が覚えられないのだが(取材していると、とても多くの人とご挨拶する)、そんな時も、ささっとVision Proで録画しておけばOK。

実際には今日のようなイベントでなければ、勝手に録画するのはいかがか……という問題はあるが、一応録画中はEyeSightの部分が明滅するので、分かるようになっている。

また、空中にタイスケや、会場地図、インタビューのカンペを浮かべておいたりもできるだろう。

他のお仕事でいえば手順書を表示しておくとか、設計図を表示しておくとか、いろいろと使い道がありそう。もちろん、視界を録画しておけば、作業の検証などに役立ちそうだ。

貴重な瞬間を空間ビデオで残しておける

今日、取材のためにApple表参道に入った瞬間に、ストアスタッフの方々から拍手を受けて、さらにアップルマーケティングチームVPのボブ・ボーチャーズさんに話しかけられたのだが、こんな超貴重な瞬間も映像に残ってるのがすごい。

Vision Proを装着しているとはいえ、ちゃんとEOS R6 Mark IIを操作して写真も撮れている。

こちらは、Vision Proを装着したままEOS R6 Mark IIで撮影した写真。

もちろん、Vision Proを付けて歩くのがすぐに一般的になるとは、さすがに思わない。しかし、一部の仕事では、すごく大きな可能性を秘めているんじゃないかというのが、実際に1時間ほど装着しっぱなしで取材しての体感だった。

そこに、仕事の未来をちょっと感じたのだ。

(村上タクタ)

ThunderVolt『Vision Pro用レザーバッテリーポーチ』受注開始!

ThunderVolt『Vision Pro用レザーバッテリーポーチ』受注開始!

2025年10月17日

この記事を書いた人
村上タクタ
この記事を書いた人

村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

Pick Up おすすめ記事

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...