杉山清貴&オメガトライブ、今年3月に逝去したドラマー・廣石恵一さんを追悼する真夏のライブを日比谷野音で開催。9月から追悼全国ツアーも決定

7月19日、杉山清貴&オメガトライブが東京・日比谷野外大音楽堂でライブ「お〜い、ヒロイシ!」を開催した。「杉山清貴&オメガドライブ」のオリジナルメンバーであるドラマー・廣石恵一さんは、今年3月16日に脳出血のため逝去。廣石さんは前身バンド“きゅうてぃぱんちょす”時代からドラムを担当し、杉山清貴のボーカルと爽やかなオメガトライブのサウンドを支える重要なリズム隊として存在感を示していた。1985年のバンド解散後はクレイジーケンバンドのメンバーとして活動を行っていたが、2018年に杉山清貴&オメガトライブが再結成された際には廣石さんも名を連ねた。それ以降、バンドに欠かせない存在として活動を続けていたが、残念ながら今年3月に64歳の若さでこの世を去った。

東京・日比谷野外大音楽堂で開催された「お〜い、ヒロイシ!」

突然の訃報を受け、当初は杉山清貴のソロコンサートとして予定されていた日比谷野音での公演を、バンドでのライブに変更。真夏の東京で、ファンとともに最高の祭りとして追悼公演が行われた。

開演時間となり、満員のファンが待つ中、杉山清貴(ボーカル)、高島信二(ギター)、吉田健二(ギター)、西原俊次(キーボード)、大島孝夫(ベース)、大阪哲也(キーボード)、Juny-a(パーカッション)、小川幸夫(ドラム)がステージに登場。オープニング曲「BECAUSE」、続けて1983年4月にリリースされたデビューシングル「SUMMER SUSPICION」で会場は一気にオメガトライブ一色に染まった。

2曲を歌い終えた後、杉山がバンドメンバーを紹介し、「そしてもう一人、ドラマー廣石恵一!」と廣石さんの名を呼んだ。「いやいやいやいや、本当に人生っていうのは何が起こるか分からないね。去年のオメガトライブのツアー、普通に廣石が(ドラムを)やるもんだと思っていたけど、『え?』っていう状態になり、その分、GAAA(小川)がすごく頑張ってくれました。一年経ったらツインドラムでもやろうかと話してたんですけど、それも実現ならず…。でも今日は、廣石がいると思って。多分、その辺をうろうろしてると思いますので(笑)」と廣石さんへの思いを語り、会場の空気を和ませた。続けて観客と一緒に「お〜い、ヒロイシ!」と大きな声でタイトルコールし、会場に一体感が生まれる中で「TRUE WIND」へと続いた。

その後、「君のハートはマリンブルー」や「ガラスのPALM TREE」などの代表曲に加え、「SATA」「CRAZY」「サーモンUSA」といった“きゅうてぃぱんちょす”時代の楽曲も3曲連続で披露。各曲には椎野恭一、もんち、吉浦芳一がゲストドラマーとして参加した。なお、ゲストドラマーのバスドラムのヘッドには、杉山清貴が描いた廣石さんの似顔絵があしらわれていた。

後半では、1986年5月にリリースされた杉山のソロデビュー曲「さよならのオーシャン」、6thシングル「サイレンスがいっぱい」、2ndシングル「ASPHALT LADY」などを演奏し、「ROUTE 134」で本編を締めくくった。

アンコールに応えて再びメンバーが登場すると、代表曲のひとつ「ふたりの夏物語 NEVER ENDING SUMMER」を披露。この曲の作詞・編曲を手がけた林哲司がゲストとして登場し、バックボーカルとギターで参加。大きな盛り上がりを見せた。そしてラストに「海風通信」を届け、追悼ライブ「お〜い、ヒロイシ!」は幕を閉じた。

この公演は即完となり、チケットを手にできなかったファンの声も多く寄せられたことから、「続・お〜い、ヒロイシ!!〜野音ツアー全国行脚編〜」と題した追悼全国ツアーの開催が発表された。ツアーは9月12日(金)・13日(土)の神奈川・KT Zepp Yokohamaを皮切りに、福岡、名古屋、大阪、札幌、仙台、広島、新潟、東京の9都市10会場で全21公演が予定されている。日比谷野音でのライブは終了したが、全国のファンとともに追悼の意を込めてツアーが続く。チケットは一般発売に先駆け、7月28日(月)より先行受付(抽選)がスタートする。

「続・お〜い、ヒロイシ!!〜野音ツアー全国行脚編〜」 公演日程

9月12日(金)、13日(土) 神奈川 KT Zepp Yokohama
お問い合わせ:KMミュージック 045-201-9999

9月19日(金)、20日(土) 福岡 Zepp Fukuoka
お問い合わせ:BEA 092-712-4221

9月26日(金)、27日(土) 名古屋 Zepp Nagoya
お問い合わせ:サンデーフォークプロモーション 052-320-9100

10月3日(金)、4日(土) 大阪 Zepp Namba
お問い合わせ:キョードーインフォメーション 0570-200-888

10月10日(金)、11日(土) 札幌 Zepp Sapporo
お問い合わせ:WESS info@wess.co.jp(メール対応のみ)

10月18日(土)、19日(日) 仙台 PIT
お問い合わせ:Coolmine 022-796-8700

10月24日(金)、25日(土) 広島 BLUELIVE HIROSHIMA
お問い合わせ:キャンディプロモーション 082-249-8334

10月30日(木)、31日(金) 新潟 NIIGATA LOTS
お問い合わせ:キョードー北陸チケットセンター 025-245-5100

11月4日(火) 東京 Zepp Diver City
お問い合わせ:KMミュージック 045-201-9999

11月9日(日) 東京 LINE CUBE SHIBUYA
お問い合わせ:キョードー東京 0570-550-799

11月13日(木) 大阪 Zepp Namba
お問い合わせ:キョードーインフォメーション 0570-200-888

11月27日(木)、28日(金) 神奈川 KT Zepp Yokohama
お問い合わせ:KMミュージック 045-201-9999

メンバー
杉山清貴(Vocal)
髙島信二(Guitar)
吉田健二(Guitar)
大島孝夫(Bass)
西原俊次(Keyboards)
大阪哲也(Keyboards)
小川幸夫(Drums)

チケット価格(税込/全席指定):13,000円 ※アクリルバングル付
※東京 LINE CUBE SHIBUYA公演以外は別途ドリンク代が必要

オフィシャルサイト先行受付期間(抽選):7月28日(月)12:00〜8月4日(月)23:59
受付URL:https://tickets.kyodotokyo.com/sugiyamakiyotaka25a-hp

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昭和40年男 編集部
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昭和40年男 編集部

1965年生まれの男たちのバイブル

『昭和40年男』は、昭和40年(~41年3月)生まれの男性のための情報誌。誌面では同年齢の活躍を紹介したり、そろそろ気になってくる健康面をサポートする記事の他、かつて夢中になったあれこれを掘り下げる記事を多数掲載!「故きを温ね新しきを知る」──本誌は、昭和40年生まれのための温故知新を提供できる存在になるべく、「ノスタルジックな想い出が呼ぶ共感」を「明日を生きる活力」に変えることを命題に誌面づくりに奮闘中!!
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