2ページ目 - 長い歴史と伝統がいま蘇る! RED WINGの名作3モデルが満を持して再登場!

素早くシューレースを結べるようにスピードフックを装備。ブラウンはかつてヨーロッパ限定として発売されていたことがあるが、ブラックは初登場。日本市場ではどちらも新作となる。アウトソールはビブラムのラグソールが搭載され、独自のグッドイヤーレザーストームウェルト製法によって仕上げられている。ラストは往年の8番ラストを採用。

耐久性に優れた伝統のウエスタンスタイル。誕生時の製法を守りつつ現代的にリファイン。

1953年に初めて発売されたペコスは、本国のカウボーイやファーマーたちから絶大なる人気を博した銘品。細身のシルエットをはじめ、11インチのハイトや程よいトゥのボリュームやデザインなど、ファッションとして取り入れやすいシルエットやフォルムからファンを魅了した。「PECOS」という名称が商標登録されたのは1959年。以降、「PECOS」の名でアッパーの革の素材を変えたモデルが数型リリースされた。

今回登場の「8060」は誕生した当時の製法を守りつつも白底ペコスやローパーと同じ木型、さらには、人気のラフアウトレザーと履きやすさを加味したブラウンケミガムソールを組み合わせて現代のファッションに合わせやすいデザインとしてリ再構築されている。

【STYLE No.8060】11-INCH PECOS

アッパーにはホーソーン・ミュールスキナー・ラフアウトレザーを使用。やや起毛がかったテクスチャーのこの革はスウェードのように見えて全くの別物。銀面を剥がして作られるスウェードは革が薄く、強度が低く、擦り切れやすいのに対し、「8060」に使われているラフアウトレザーはいわゆる銀付きのフルグレインレザー。天然革ならではの高い耐水性とメインテナンスのしやすさから、人気を誇っている。堅牢なグッドイヤーウェルト製法は健在で、ソールにはブラウンケミガムを装備し、ヒール裏にはRED WINGのマークが入れられたオリジナルソールを採用している【10/1発売予定】¥64,900_ HAWTHORNE MULESKINNER

ウエスタンブーツスタイルではあるがトゥは尖っておらず、クラシックな印象。きめ細かなフルグレインのラフアウトレザーはひと目で上質なものとわかり、耐久性が高い上に足馴染みが良いのが大きな魅力だ。白底ペコスと同じ17番ラストを使用しており、ヒールベースが入っていないため、安定感のある低めのヒールに仕上げた。

(出典/CLUTCH Magazine VOL.101 2025年11月号」)

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

Pick Up おすすめ記事

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...