2ページ目 - これが私の六輪生活。「1947 Indian Chief」「1936 Ford Pick Up」

1936 Ford Pick Up|’60s流儀のGasserスタイル

千葉のJANIS CAR SERVICEが手がけ、フロントエンドのライドハイトを高々と上げた’36年フォード。Gasserと呼ばれる特異なスタイルは日本では見慣れないが、リアにトラクションをかけることを狙って’60sのアメリカのドラッグレースシーンから誕生したオールドスクールなカスタム。’60sのレースの時代考証を意識したストリートリーガルな装備を崩すことなく、日本でStreet & Stripを高いレベルで実現する1台だ。

元々使用されていたミニトラックのフレームをモディファイ。Pete&JakesのノスタルジアアクスルキットとSpeedwayのストレートアクスルを採用し、理想的な’60s Gasserのライドハイトを生み出している。

エンジンはシボレー327。購入時から好調のため開けていないが、国内のドラッグレースでクラス優勝するほどのパフォーマンスを発揮。複雑なラインを描くワンメイドのヘダースはGasserの見せ場のひとつと言える。

1947 Indian Chief|Chiefの黄金期の装備を基調としたストックスタイル

外装のリペイントはされているものの、オリジナル度が極めて濃いChief。ガーダーフォークやディープフェンダーなど、H-DにはないIndian Chiefらしさが詰まったゴールデンエイジと言える’47年式。ストック貴重の装備を変更することなく、ストリートはもちろん千里浜サンドフラッツや大洗サンビーチサンドフラッツレースなどのビーチレースにも参戦している。「バイクのビーチレースは、あくまでもこのバイクの限界を楽しむ遊びです」。

インディアンの顔のオーナメントは’47年から採用されたが、’49年からテレスコピックフォークに変更されるため、ガーダーフォーク/ディープフェンダー/オーナメントが揃うのは’47,’48年の2年間のみなのだ。

「年齢を重ねてフラットヘッドのフィーリングが心地良くなった」と語る松井氏。購入時にストックスペックに準じたO/Hを施して以来約7年間、大きなトラブルなく走り続けるタフさもフラットヘッドの魅力と言える。

(出典/「CLUTCH Magazine VOL.99 2025年5月号」)

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