旧いハーレー以外熱くなれない、「ファーストアローズ」伊藤さんの究極の一台。

シルバーブランドとして知られる「ファースト アローズ」のオーナーである伊藤一也氏。伊藤氏はヴィンテージのHarley-Davidsonに跨り、たびたびバイクレースに出場し、幾度となく賞を獲ってきたヴィンテージハーレーマニアのひとりでもある。ライフスタイルの一部と化したヴィンテージバイクが複数台、収められているプライベートガレージにて、とびきりの1台を見せてもらった。

旧いバイクのデザインがたまらなくカッコ良く熱くなれる。

伊藤氏が手掛けるシルバーブランド、FIRST ARROW’Sを設立して27年。東京・高円寺が創業の地であり、彼にとって、とくに思い入れの強い街でもある。

その商店街の一角に貴重なヴィンテージバイクが納められたガレージがあるという。そこにはヴィンテージのHarley-Davidsonがずらりと並ぶ。彼がバイクに引き込まれていったのは必然だった。父や祖父をはじめ、叔父や従兄弟もクルマやバイクが趣味で賑やかだったと話す。

アメリカのバッグブランド、J .AUGUR DESIGNとのコラボレーション第3弾のテーマとして購入したナックルヘッド。ショーネームはJudy

「乗っていて楽しいのと単純にデザインがカッコいいから旧いバイク。これまで他のバイクにも乗ってきましたが、やっぱり熱くなれるのはHarley-Davidson。カスタムは、あくまでも純正ベースで、極力オリジナルを残すのがボク流です。

このバイクはJ.AUGUR DESIGNとコラボ3弾目。デザイナーであるジュディとの出会いはCC SHOW(本誌主催の合同展)。純粋にバッグが欲しくて話に行ったら、ボクのことを知っててくれて、それじゃ、何かコラボができないかと考えたのがバイクでした。シートやシールド、サイドバッグなど、細部にこだわった1台に仕上がりました」

1942s Harley-Davidson EL(knuckle head)|細部までこだわりまくったJudyのショーネームをもつ作品。

「1942年の車両をベースにスーパーレアなメーカーパーツで当時のホットロッドなボバースタイルにカスタム。シートやロールアップシールドなど、J .AUGUR DESIGNとコラボし、約1年半、綿密に打ち合わせのもと、細部までこだわったマニアックなバイクとファッションを融合させた作品」

(出典/「CLUTCH2023年6月号 Vol.91」)

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