見慣れたシャツにも海軍由来のものがあるって知ってた?

普段何気なく袖を通しているウエアにも海軍由来のアイテムは存在する。その代表格とも言えるのがコーディネイトの着回しにひと役買ってくれるシャツだ。FULLCOUNTのCPOシャツやシャンブレーシャツもそのひとつだ。

日常に溶けやすい普遍的なデザインのNAVYもの。

ミリタリーウエアの魅力はタフで機能的なことに加え、普遍的なデザインであることは、現代のプロダクツに多く落とし込まれていることを鑑みれば容易に理解できる。普段、何気なく着用している服のベースがミリタリーを起源としていることは珍しくない。

FULLCOUNTが手掛けるシャンブレーシャツやCPOシャツも一見、ミリタリーウエアとは思えないデザインに仕上がっているが、元を辿ればU SNの服がリファレンスとなっているという。しかもシャンブレーシャツは、創業と同じくして作り始めたロングセラーアイテム。とくに白や黒など、ディテールこそヴィンテージを踏襲しているものの、NAVY由来を感じさせないモダンな仕上がりを見せる。

もちろん着用ごとに馴染みヴィンテージ顔負けの風合いへと変化するのはデニム同様、シャツでもFULLCOUNTの十八番。また、海軍ドンズバのCPOシャツでさえも色や柄によって印象が大きく変わる。長年、服作りに携わる作り手が参考とするNAVY。声に出さずとも身近に存在しているものなのだ。

CHAMBRAY SHIRT

ジーンズと同様に創業時から作り続けている定番シャンブレーシャツは、1940年代に採用されていたU.S.NAVYのシャツがリファレンスとなっている。着用するごとに生地に特有のとろみが生まれ、やれ感と褪色した風合いがヴィンテージにも負けない風合いを醸し出してくれる。カラーはインディゴ、ブルー、ホワイト、ブラックの4色展開。¥20,680_

CPO SHIRT

アメリカ海軍の作業着であり、ピーコートのインナーとしても着られていたC.P.O シャツ。チェック柄のファブリックはウール・テンセル混で軽量であるため、シャツアウターとして活躍。左は平織りのエターミン素材を使用したウール素材。いずれもデッドストック生地を使用。ソリッド¥25,080、チェック¥27,500-、ワッチキャップ¥7,480_

襟裏や首周り、そして前たて裏など、耐久性を高めるためにコットンの別布を合わせた。スクエアなカッティングが特徴的なカフス部分もCPOシャツらしいディテール
フロントにつけられたフラップポケットも実用的で使いやすいデザインに仕上がっている

【問い合わせ】
FULLCOUNT TOKYO
Tel.03-6804-6541
https://fullcount-online.com

※情報は取材当時のものです。

(出典/「CLUTCH2023年2月号 Vol.89」)

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

Pick Up おすすめ記事

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...