ニューヨーク発! 7年間のバックパッカーの経験が生んだ、ハンドメイド・アクセサリー「SCOSHA」。

ファストファッションの人気は根強い。しかしその一方で、プロダクツの背景やストーリーに注目する人たちも、確実に増えている。ファッションに限らず、例えばクラフトビールの盛り上がりや、広く定着したサードウェーブコーヒーなども、その流れに含まれるだろう。
そんな今だからこそ紹介したいアクセサリーブランドがある。ニューヨーク・ブルックリン発の「SCOSHA」だ。これまでのアクセサリーブランドとひと味違うのは、デザイナーのスコーシャの経歴である。

「SCOSHA」を生んだ、7年間、バックパックひとつの旅。

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オーストラリア生まれの彼女は、もともと画家・彫刻家として活動していたが、2000年にバックパックひとつで旅に出た。訪れた先々で目にしたのは、その土地に根付くアクセサリー作り。歴史や生活に深く関連したモノ作りに魅了され、最初はインドの露天商から、古代から受け継がれているヒモの編み方を学んだ。
そして、彼女もアクセサリーの露天商をしながらタイ、トルコ、ブラジルをまわり、技術とインスピレーションを蓄えていった。7年間もバックパッカーでの旅を続けた末、ニューヨークへ。彫金を学び、2010年にブルックリンでオリジナルブランド「SCOSHA」の工房兼ショップをオープンした。
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「SCOSHA」では気軽に付けられるストラップブレスレットやアンクレットから、ラグジュアリーなジュエリーまで、充実したラインナップを展開する。旅をするなかで得たエスニックな感性と、現代的なファッション性が融合したデザインが魅力的である。

素材選びや工程に表れる、惜しみないハンドメイドへのこだわり。

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そして、素材選びや工程において彼女は手間暇を惜しまない。例えばアメリカ・メイン州で作られるワックスコーティングされたフライフィッシング用の糸を使ったり、ひとつひとつ手作業でチャームの刻印をしたり。編みヒモや革の染色なども、できる限りブルックリンの工房で手作業で行う。それもひとえに、ハンドメイドの温かみや個体差の面白さを旅のなかで学んだから。
「SCOSHA」の日本での知名度は、これからますます上がっていくだろう。夏に向けてひとつ、買ってみてはいかがだろうか。日本では、東京の「Hollywood Ranch Market(Tel.03-3463-5668)」と京都の「Loftman BD(Tel.075-212-3988)」で購入することができる。
【DATA】
Fortune Chee Japan
Tel. 03-5708-5831
URL. http://www.scosha.com
※情報は取材時のものです。

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CLUTCH Magazine 編集部
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