H-D2025年モデルの 本命登場! 人気の2機種がいよいよ発売開始!!

今年1月に発表され、既に発売されているハーレーの2025年モデルだが、いま最も高い人気を誇る「ブレイクアウト」と「ローライダーST」、2機種の日本導入に遅れが生じ、発売時期が未定のままだった。しかし、ついに満を持して販売がスタート。皆が気になる2モデルの最新型に編集部アメミヤが試乗してその魅力に迫った!!

2025 BREAKOUT 345万1800円~

2025年モデルはエンジンに「ミルウォーキーエイト117カスタム」を搭載。新型メーターをハンドルポスト部分に配したほか、美しく輝くトリプルツリーとと丸いライトを採用し、まるで往年の初期型モデルを彷彿とさせる仕上がりだ。

21インチ径のフロントホイールを備えたH-D伝統の“ファクトリーチョッパー”スタイルを踏襲しつつ、リアタイヤには超極太な240mmを採用。そのカスタムマシンさながらのロー&ロングなルックスから日本で高い人気を誇るモデル。

2025 LOW RIDER ST 322万800円~

最新モデルの見どころは117エンジンの中で最もパフォーマンスを追求して調整された「ミルウォーキーエイト117ハイアウトプット」が搭載されたこと。新採用の2in1マフラーとリアショックも注目だが、新たにブラック仕上げとクロム仕上げが選択可能になった。

アメリカ西海岸で誕生し、現在世界中で人気を博している「スピードクルーザー」と呼ばれるカスタムスタイル。名前の通りにH-Dをスピーディに走らせることが狙いだが、その最新トレンドであるフェアリングとバッグを採用していることが特徴だ。

最新モデルはココが違う!!

この2機種が属する「クルーザー」シリーズは、今年度から全モデルに排気量1923ccの117エンジンを搭載。モデルによって異なる味つけが施されたほか、手元のスイッチで「レイン」、「ロード」、「スポーツ」といったライドモードが選択可能。それに伴ってハンドルスイッチやメーターも変更されるなど、最先端のテクノロジーを導入。ダイヤルで調整可能なブレーキレバーの採用など、細部も刷新された。

で、実際のとこ何が変わった!?

軽快さは想像以上!! H-Dでパフォーマンスを追求するならコレしかない

クルーザーの中でも、最もパワフルに調整されたエンジン、そしてスポーティな足まわりによって、スロットルを捻ればビュン! と素早く加速し、カーブではヒラヒラ軽快に走ることができる。ブレーキのタッチも抜群によく、ひと昔前のハーレーしか知らない人が乗ったら「これが本当にハーレー!?」と驚くかも。それほどまでに最新型は進化しているのだ。メーターも見やすいし、25年モデルはかなりオススメ!!

トップクランプ部分に小さなデジタルメーターが埋め込まれていた従来のモデルとは異なり、今年度は物理的にも存在感あるメーター(正確には4インチディスプレイ)が装備された。

最もアグレッシブに調整された117エンジンは、最大トルク173Nm、最大出力114HPを発揮。エルボー型エアクリーナーと2in1マフラーを装備している点もこのモデルの特徴だ。

見た目だけのバイクじゃない!! これはガチなドラッグレーサーだ(たぶん)

手足を前方に大きく投げ出すポジション、そして大径フロントホイールと極太リアタイヤで操縦性はかなりクセ強め。コーナリングも粘るようなフィーリングで決して曲がりやすくはない。そのうえ、スロットルを捻ればグオォッ!!と乗り手が驚くほどワイルドに加速する。言い換えればガチなドラッグレーサーを公道で走らせるような感覚。こいつはヤバい……でもそれが楽しいのだ。

トップクランプに小さなメーターを埋め込んだ仕様だったが、3種のライドモードを備えるなど制御系が進化したことに伴い、メーターも最新式に変更。マウント位置は初期型風になった。

従来の楕円型LEDライトからベーシックな丸いLEDライトに変更された。ポリッシュされたトリプルツリーと丸いライトが織りなす表情にハーレーらしさを感じる人も多いのでは!?

(出典/「CLUB HARLEY 2025年8月号」)

この記事を書いた人
CLUB HARLEY 編集部
この記事を書いた人

CLUB HARLEY 編集部

ハーレー好きのためのマガジン

ブランドとしての知名度が高く、独自のアパレルにもファンが多いハーレーダビッドソンは、バイクにあまり馴染みのない『ごく普通の人』にも大変な人気を博しています。バイクの知識がない人はもちろん、今日ハーレーのことが気になり始めた人、そしていまハーレーが好きで好きで仕方ない人たちも満足のいく情報を詰め込んだ雑誌が『クラブハーレー』です。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

Pick Up おすすめ記事

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...