2ページ目 - 【鐵馬乗り的銘品図鑑】服飾史に名を刻んだ名作デニムパンツ「Lee 101Z」

【ポイント①】米国3大デニム

もともと食品関係の卸売から始まったH.D.LEEカンパニー。1910年代よりワークウエアの製造をスタートし、1924年にはカウボーイジーンズの製造に着手。ワークウエアメーカーとしても評価されているが、50年代以降はジーンズメーカーとして大成した。

【ポイント②】クロッチリベット

リーも補強を目的としたリベットを採用しているが、引っかからないようフラットなクロッチリベットを使用する。バックポケットはいち早くリベットではなく、クロスタイプのカンヌキとし、座面を傷つけないように配慮。ハーレーに乗る際も役立つディテールだ。

【ポイント③】普遍的なデザイン

101Zは、1940年代後半に登場し、その後も基本的な構造がほとんど変わらないほど完成度の高いモデルだった。内側についたタグのデザインで、年代判別ができる。こちらはサイド黒と呼ばれる仕様で、初期のデザインのタグとなっている。

【ポイント④】バックポケット

レイジーSと呼ばれるステッチの入ったバックポケットは、リーの象徴的なディテール。ウエストサイズで大きさが変わらず、サイドシームの近くに配置されているため、座った状態でもストレスなくアクセスが可能。カウボーイのための意匠だ。

(出典/「CLUB HARLEY 2025年6月号」)

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