4速フレームを生かした究極のチョッパー【ショベルカスタム、この一台!!】

スイングアーム付きのフレームを使ってもバランスの取れたチョッパーは作れないと思っていた「シウンクラフトワークス」代表の松村さんだったが、28年もの間、オリジナルのまま寝かせていた「FL」をベースに作ってみようと突然思い立った。

決まりごとも公式もない“感覚のバランス”を体現する

2022年の「ホットロッドカスタムショー」に未塗装で出展したが、その後は未完のまま。そして昨年のショーで「スポットライト」が「スインギングチョッパー」だということを知ると、それにエントリーしようと意を決して手をつけた。

当初は、オリジナルの状態のイメージでブロンズにするつもりでいたが紫に変更。クラック塗装という手法を使い血管をイメージした模様をタンクに浮かび上がらせ、全体は紫のパール塗装。この2つを違和感なくタンクの上にペイントすることが一番苦労するポイントになった。

スイングアームチョッパーでも“シウンならではのバランス”を再現し、ショー当日はスインギングチョッパーの中でも異彩を放った。そしてアワードを獲得。松村さんのいう「バランス」を、見た人は理解したに違いない。

「SHIUN CRAFT WORKS」BUILDER 松村友章

“THE UNIVERSE”

キャブを2連装したこだわりのエンジン

排気量は1200㏄のストックだがマーレー製のピストンを使用して圧縮を上げている。パットケネディーズ製ロッカーボックスと「XR1000」の純正キャブレターとして知られるデロルト製をXRと同じく2連装することで迫力のある見た目を実現。インテークマニホールドはシウンオリジナル。モーリス製マグネトーのキャップをクリアオレンジに塗装することでアクセントをつけた。エンジンの仕上げはフルポリッシュだ。

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