ショベルのグースネックは人生までも変えていく

注文したときにわかっていたことだが、曲がらない、止まらない、ポジションは窮屈。そしてとにかく乗りづらい。でもそのカッコよさに代わるものはない。何種類かのエンジンが選べたが、ロッカーカバーの形状からショベルヘッドを選んだ。納車されたままでは飽き足らず、ハンドルやファンネルなどをワンオフで製作し、ピンストやエングレーブを施してもらった。そうするうちにさらに愛着が沸いて、いつしか自分にとって唯一無二のバイクとなった。
メインテナンスも自分でやるようになりガレージも作った。ショベルを介していろいろな人たちと繋がる。カスタムバイクを購入したことでライフスタイルも世界観も変わった。ショベルヘッドを搭載したグーススタイルには、そんな力があるのかもしれない。

川瀬さんにとって唯一無二の愛車と過ごす時間は至福のとき。乗るようになってからミーティングやカスタムショーにも参加して新しい体験や刺激も受けた。ショベルはシンプルなので整備や簡単な修理も自分で行い、乗りづらさなども楽しんでいる。photo/Ken
唯一無二のローフォルム!!


グースネックフレームに備えたスプリンガーフォークに太いフロントタイヤで低く構えた独特のルックス。タンク容量の少なさを補うためにサブタンクを追加している。

グースネックのフレームと独特のハンドル形状でライディングポジションはかなり制限される。タンクのピンストライプは「ホッピングシャワー」に入れてもらったもの。

レザーシート、ブレンボキャリパーなどはコンプリート車両のパーツ。ピンストやエングレーブ、ワンオフのブラスパーツなどを追加して自分らしさを加えていった。

ベースは1976年の「FLH」でエンジンはストックの1200㏄。購入後にブラス製のファンネルやペグ類、タンクキャップなどをワンオフで製作して装着している。
(出典/「CLUB HARLEY 2025年6月号」)
text&photo/T.Masui 増井貴光
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