“別注”が勢ぞろい! トラッド派に薦めたい至極のコラボアイテム20選。【前編】

秋冬シーズンの立ち上がり、国内外の様々なブランドがコラボアイテムをリリースしている。その膨大なアイテム数の中から、編集部が本気でオススメしたい珠玉のラインナップを厳選した。今回は前半の10アイテムを紹介する。

ブルックス ブラザーズ × ウィリス アンド ガイガー|アメトラ御大同士が手を取ったという事実だけで、垂涎もの!

文豪アーネスト・ヘミングウェイがアフリカ探検に出かける際に彼の要望を元に製作された「ウィリス アンド ガイガー」の[ヘミングウェイジャケット]。ウエストのゴム・シャーリングや背中のアクションプリーツなどが特徴的な名作をベースに、インラインとは異なるブッシュポプリン素材を採用するなど、アメトラの代名詞「ブルックス ブラザーズ」が別注。この両ブランドのコラボと聞くだけで胸が震える。19万8000円(ブルックス ブラザーズ ジャパンTEL0120-02-1818)

バブアー × キャプテンサンシャイン|従来のクラシック像を新鮮に塗り替えるアクセントの妙

2020年から続くコラボが、ついにグローバルで展開される。[ビデイル]ベースのコートと、[トランスポート]ベースのジャケット。現代に即したシルエットの調整はもちろん、ドライワックスコットンが快適な着心地を担保。なにより付け外し可能なメルトンのビビッドなフードが、「バブアー」らしい“クラシック”に新風を吹き込む。左9万200円、右6万8200円(バブアー パートナーズ ジャパンTEL03-6380-9170※バブアー公式オンラインストアにて販売)

サンダース × ジョージコックス|英国の老舗ブランドのDNAが対等に注ぎ込まれた初タッグ

いずれも創業100年を超える両雄の、驚きのコラボが実現。英国国防総省へ長年供給を続けてきた「サンダース」の質実剛健なアッパー。そして、音楽シーンと結びつきパンクスの象徴となった「ジョージコックス」のアイコニックな「クリーパーソール」。ヒール部分にも同ブランドらしいDリングを配し、双方のDNAが等しく融合しあったコラボレーションの理想形。SANDERS.JP公式サイトにて抽選販売。9万3500円(サンダース ジャパンTEL03-6231-0115)

ニードルズ × ワクワ|クラシックとモダン相反するふたつを行き来する機能スニーカー

アイビーやワークなどの伝統的な装いに捻りを加え、唯一無二のスタイルを生む「ニードルズ」が、パリ発のセレクトショップ〈アナトミカ〉が手掛けるスニーカーブランド「ワクワ」と初のコラボ。つま先から足首にかけて走るパイピングのデザインは、クラシックの再構築を得意とする両ブランドならでは。ベースのスニーカーには医療用矯正靴に似た木型を用い、疲労を軽減。スウェード3万1900円、キャンバス2万6400円(ネペンテスTEL03-3400-7227)

リーボック × ノーティカ|スポーツの秋、レトロでスポーティなビッグコラボがローンチ!

ロングセラーモデル[クラブシー]をベースに、ルーツをマリンファッションに持つ「ノーティカ」らしく、ヨットセイルから着想を得たジグザグステッチを採用。トリコロールカラーのタンラベルやパラコード風シューレースがマリンテイストを思わせる、爽やかなカラーリング。アウトソールに大きくあしらわれたブランドロゴも見逃せない。2万2000円(フリークス ストア渋谷TEL03-6415-7728)

ダックス × サイ|ダックスの伝統とサイの設計手法が見事にマッチング!

英国王室御用達ブランドとしても知られる1894年創業の老舗「ダックス」のクラシックとパターンメイキングに優れる「サイ」の設計手法が融合したコレクションが登場。「ダックス」を象徴するハウスチェックを裏地にあしらったバルマカーンコートのシルエットの美しさは惚れ惚れするほど。コート18万1500円、シャツ16万5000円、パンツ7万5900円(三共生興ファッションサービス株式会社TEL03-5651-7890)

ロッキーマウンテンフェザーベッド × ユナイテッドアローズ|重厚なムートン襟のダウンベストがこんなにも軽やかに!

1枚革のレザーヨークが特徴的な「ロッキーマウンテンフェザーベッド」のダウンベストの中でも襟に天然ムートンを使用した[クリスティベスト]がベース。表地、裏地、ヨーク、襟の配色をユナイテッドアローズのオリジナルで構成した特別な1着だ。クラシックアウトドアなムードが漂うライトブルーと温かみのあるベージュの絶妙な組み合わせにグッと来る。8万4700円(ユナイテッドアローズ六本木ヒルズ店TEL050-8893-4217)

ブルックス ブラザーズ × ビームス F|旧きよき6つボタンのボタンダウンシャツを現代的に再構築

クラシックを軸に現代的な解釈を加えたスタイルを提案する「ビームス F」が「ブルックス ブラザーズ」とともに作ったのはアメトラ好きが大好物な6つボタンのボタンダウンシャツ。米国のシーアイランドコットンを使用し、襟と袖の芯地をなくすことで軽やかな着心地に。ワンウォッシュ加工を施した生地の風合いも堪らない。2万9700円(ビームス F TEL03-3470-3946)

コンバース × ラングラー|予想だにしなかったアメリカを代表する老舗同士の邂逅

アメリカ好き垂涎のコラボレーションが実現! 「コンバース」の名作[オールスター エイジド]をベースに、アメリカ3大デニムブランドのひとつとして名を馳せる「ラングラー」の代名詞ともいえる「ブロークンデニム」をアッパーに採用。レザーのアンクルパッチや通称ロープロゴのピスネームなど、随所に“ラングラーらしさ”が現れている。1万5400円(コンバースインフォメーションセンターTEL0120-819-217)

マーガレット・ハウエル × バブアー|上質なのに機能的! 間違いのない英国コラボ

「バブアー」のトランスポートを、3度目のコラボとなる「マーガレット・ハウエル」が別注。ミニマルなシルエットや、裏地を黒で仕上げた洗練されたカラーリングが魅力。取り外し可能なフードも追加された。7万9200円(マーガレット・ハウエルTEL03-5785-6445)

※雑誌掲載時の情報です。現在販売されていない場合があります。

(出典/2nd 2025年11月号 Vol.214」)

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

Pick Up おすすめ記事

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...