ヨーロッパ気分を再燃させる90年代の名作がふたたび!

2nd編集部が気になるアイテムを紹介する連載企画。今回は「初めて買った古着は仏軍の[M-47]。新品にしか目がなかった僕が古着を買うようになったきっかけの一本です。おまけにヨーロッパ服にもハマって散財してた頃が懐かしいなぁ」と語るパピーたかのがお届け。

サイエンス ロンドン×マルセル ラサンス×シップスのトリプルネーム

5年ほど前、服好きの間でユーロヴィンテージが盛り上がった時期があった。それをきっかけに欧州ブランド人気にも火がつき、日本中がユーロムードに包まれていた。その反動か、いま気分は一転してアメリカに。“グランパコア”なる言葉が生まれるほどに、「アメリカのおじさん」的イナたいファッションが盛り上がったのが、ここ数年の話だ。

しかし、最近になってヨーロッパ服のようなエレガンスを求める機運がふたたび高まってきている気がする。そんな流れの中において、このコラボは見逃せなかった。服好きなら知らない人はいないフランスのブランド「マルセル ラサンス」。90年代に、同ブランドが英国の伝説的ブランド「サイエンス ロンドン」に発注して作ったフィッシュテールパーカは、不朽の名作として一斉を風靡した。

そんな名作がなんと今回復刻リリース。しかも、“別のブランドが再現”という話ではなく、紛れもなく「マルセルラサンス」と「サイエンス ロンドン」によるコラボ品。「シップス」によって実現した特別なトリプルネームなのだ。

左右のフラップポケットやゆとりのあるサイズ感などはそのままに、表地にはイタリアの高級生地メーカー「オルメテックス」製ナイロンを採用。ヨーロッパ好きの心を刺激するスペシャルな逸品に、ふたたび袖を通す日が来たのである。12万1000円(シップス 銀座店TEL03-3564-5547)

(出典/「2nd 2025年6月号 Vol.212」)

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パピー高野
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パピー高野

断然革靴派

長崎県出身、シティーボーイに憧れ上京。編集部に入ってから服好き精神に火がつき、たまの散財が生きがいに。いろんなスタイルに挑戦したい雑食タイプで、ヨーロッパからアメリカものまで幅広く好む。家の近所にある大盛カレーショップの名を、あだ名として拝借。
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