雑誌2nd編集部が荒々しいブルハイドで上品なバッグを作ってみたら、見事に秀作が完成した。

編集スタッフたちの「こういうアイテムがあったらいいな」や、ありそうでなかったアイテムを企画する雑誌2nd編集部が伝統的なハンティングバッグをモチーフに、上品ながら荒々しいレザーを使ったショルダーバッグを考えた。クラシックなデザインとブルハイドというありそうでなかった組み合わせが見事に融合。毎日使ってその経年変化も楽しみたい。

最高峰のブルハイドとクラシックなデザインのマリアージュ。

雑誌2nd編集部の「推し」であるアメトラも、そのルーツを辿れば英国のクラシックなスタイルに行き着く。英国の旧きよきトラッドスタイルも、トラッド好きには外せない要素。

そこで英国のトラッドスタイルの代表的なアイテムのひとつであるクロスボディ(斜めがけ)のレザーバッグを企画。

バックル付きのベルトで開け閉めできるポケットのついたレザーのハンティングバッグのデザインをソースに、ブルハイド専門ブランド〈KIGO〉とコラボレーションで完成した。

ブルハイドレザーとは雄の成牛のレザーであり、荒々しいシボが特徴で傷も多く、基本的には工業用のベルトや靴底などに使われて、ファッションアイテムとして使われることはまずない革。

今回はクラシックなデザインとマッチするように、キメの細かさが特徴のフランス産の原皮をイタリアの伝統的な製法であるバケッタ製法で鞣すことで、シボが均一で荒々しすぎず、それでいて表情豊かな、スペシャルなブルハイドを採用することに。

伝統のデザインを伝統の製法で表現した、まさにここでしか手に入らないスペシャルなバッグが完成。

クラシックで上品なデザインと荒々しいブルハイドが織り成すハーモニーは格別。まさにありそうでなかった逸品ができあがった。

世界最高峰のバケッタレザーを使用したスペシャルなブルハイドを採用。

最大のポイントは、バケッタ製法のブルハイドレザーを使用した点。世界有数のタンナーであるイタリア・アズーラ社によるバケッタ製法は、タンニンにケブラチョ、オイルにセゴオイル(イワシの内臓)を使用した伝統的かつ洗練された製法。この製法で鞣されたブルハイドは、特有の荒々しいシボはほとんどなく、上品で滑らかな表情が最大の魅力になっている。

クラシックな英国のハンティングバッグのディテールを踏襲。

バックル付きのベルトで開け閉めできる2ポケットの仕様は旧きよき英国のハンティングバッグのディテールを踏襲。表情豊かなブルハイドレザーと相まって、上品かつ重厚な雰囲気が特徴。

長さ調節可能なストラップが嬉しい。

ショルダーストラップはキャンバス地でバックルによって長さの調整が可能。コーディネイトや用途に応じて長さを変えられるので重宝するポイント。

こんなところにもブルハイドレザーが!

キャンバス地のベルトに貼り付けられた長方形のレザー。なんとこちらも〈KIGO〉の代名詞であるブルハイドを仕様。こちらは〈KIGO〉がインラインで展開しているスタンダードなブルハイドになっている。

一枚革で製作しているため中身もレザー仕様。

裏地を貼らず、一枚革で製作しているため、裏地もレザー(バックスキン)になっています。使いはじめは革くずが出る可能性があるけれど、すぐに解消されて雰囲気を増していく。

ブルハイド専門ブランド〈KIGO〉との別注第2弾!

2014年に創業し、雄の成牛のレザーであるブルハイドを専門に扱う〈KIGO〉との別注第2弾。別注の印であるネームは前回作で使用したコードバンアイウエアケースと同じコードバンを使用している。

【スペック】
KIGO×2nd ダブルポケットクロスボディバッグ
サイズ:縦19 / 横25 / マチ7.5cm
素材:ブルハイド(ハンドルはキャンバス)
価格:4万9800円
購入期間:2024年8月22日(木)~2024年10月3日(木)まで
配送時期:2025年1月中旬頃お届け予定

購入はこちらから!

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

Pick Up おすすめ記事

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...