イチから育てたい優良デニム9選【ワイドフィット編】

ファッション誌2ndならではの「トラッド」という大きなテーマに沿って厳選し、デニムをシルエットやデザインごとにレギュラーストレート、ワイドフィット、トラウザーズ、フレア、ミリタリー5つのカテゴリに分類した。今回ピックアップする「ワイドフィット」はあくまでトラッドに合わせられる範疇で、ほどよくリラックス感も演出できるワイドなシルエット。特にここしばらくの間、トレンドがオーバーサイズなこともあって、いまっぽい印象を与えることもできるシルエットだろう。なにはともあれ、まずはどんなデニムが僕らのワードローブに入るべきか、というところから考えていこう。※着用モデル/177センチ、66キロ ※レングスは丈感に合わせて調整している場合があります

1.gold|5ポケットワイドパンツ

着用サイズ表記/34

コインポケットやサイドシームのセルビッジ使いや隠しリベットなど、5ポケットパンツの完成形とされる1947年モデルを踏襲。細く長い超長綿「スビンコットン」の落ちワタを採用。3万3000円(東洋エンタープライズTEL03-3632-2321)

2.YAECA|ワイドテーパードデニム

着用サイズ表記/32

柔軟でふくらみがある綿糸を用いて、少しだけ凹凸が出るように織った14オンスのオリジナルセルビッジデニム。今作のワイドテーパードシルエットは、幅広い年齢層から人気を博している。2万2000円(ヤエカ アパートメント ストアTEL03-5708-5586)

3.HAND ROOM|ワイドフィット5ポケットジーンズ インディゴ

着用サイズ表記/L

スーピマ綿と上質な米綿をブレンドし、長短のムラ形状がランダムに出るように仕上げた別注糸を使用。特殊な糊残しワンウォッシュ仕上げによって、エッジの効いたヒゲやアタリが生まれる。2万6400円(バウ インクTEL070-9199-0913)

4.BROOKLYN OVERALL|13オンス ルーズフィットデニムパンツ

着用サイズ表記/L

70年代のデニム生地に見られた不規則なムラ感などの再現を目指し、岡山県井原地区で染色、紡績、機屋の3社の職人が総力を結集して仕上げたデニムが温かな雰囲気。縫製も井原地区で。2万680円(ニコル プレスルームTEL03-5778-5445)

5.PAYDAY|30s スーパーペイデイ ヴィンテージパンツ

着用サイズ表記/40

1922年誕生のワークウエアブランド。30年代のデニムペインターの機能的なディテールとステッチワークを再現。脚線脇の3本ステッチ、スケールポケット、シンチバックベルトが主張。2万5300円(グーニー PR TEL03-6441-2142)

6.CRANK PROJECTS|ファットデニムパンツ

着用サイズ表記/40

「スピナーベイト」のデザイナー山本藤樹氏が2021年に始めたブランド。股上深めのワイドシルエットは、フランス軍のミリタリーパンツから着想した。ストレッチデニムで快適に穿ける。1万8700円(原宿キャシディTEL03-3406-3070)

7.ORDINARY FITS|119OW:タイプワイド

着用サイズ表記/32

ベルトループ、シンチバック、サスペンダーボタンのすべてが付いた1930年代モデル。トップボタンの脇に施されたV字ステッチは、ミシンに返し縫い機能がなかった60年代まで見られた。2万5300円(ヤードTEL06-6136-5225)

8.THE CORONA UTILITY|CP005・W05 5ポケット

着用サイズ表記/M

やや股上深めで、ワタリから膝にかけて幅広のバギーシルエット。生地は、赤耳がなくなった80年代ごろのリーバイスを再現しており、武骨なタテ落ちではなく、均一な色落ちが楽しめる。3万800円(BAKU TEL03-6300-5043)

9.POST O’ALLS|ナンバー2ファイブポケット

着用サイズ表記/L

ブランドがリリースするデニムの初期型[ナンバー1ファイブポケット]のバックポケットをドングリ形状に変えたのが今作。バギーフィットをよりバギーにアップデートし24年春夏に復活。3万3000円(ポストオーバーオールズ中目黒TEL03-6303-2160)

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「2nd 2024年6月号 Vol.205」)

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

Pick Up おすすめ記事

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...