東京・南町田にかつてあった、憧れのREIに俺のハートは震えた

シアトル発の総合アウトドア用品店「REI」は想像以上に超巨大。アウトドアギアやウエアを販売するだけではなく、世界観も想像を超えてくる。アウトドア上級者から初心者まで、フィールドは山から街までと、懐も超巨大な「REI」を、創業の地で感じてきた。

アメリカ最大級のアウトドアコープは規格外

1938年にシアトルで創業した、アメリカ最大級の総合アウトドア用品店「REI」。日本に店舗がないことから、その名前を聞くのは現在、古着を扱うお店くらいだ。しかし、「REI」はアメリカ全土で150店舗以上も展開する、かなりポピュラーなブランドであり、アウトドア好きなら一度は訪れたい憧れの場所なのだ。

2階建ての店内には「REI」のオリジナルアイテムも含め、様々なブランドのアイテムが並んでいる。本格的な登山から、ランニングまで、ここで揃わないものなんてない

本店はシアトルの真ん中に位置し、アクセスも容易。そして本店の最大の特徴は、店舗の高さを超えるクライミングウォール。店内に向かうために通るのは街中であることを忘れてしまう広大なアプローチ、吹き抜けになった2階建ての店内も巨大のひと言に尽きる。

入口を入るとすぐ右手にクライミングウォールが現れる。視界に収まりきらないほどに巨大な本店のシンボル
店舗をぐるりと囲むのは自転車を試乗することのできるサイクリングコース。店内を軽くお試しのレベルを超えている。さすがアメリカ!

アメリカでしか買えない REIのオリジナルアイテム

シアトル土産としても人気のある「REI_のオリジナルアイテム。ワッペンやイラストが特徴的で、可愛いアイテムがたくさん! 青いTシャツはシアトル本店のイラストが胸に描かれたここでしか買えない限定商品だ。

かつて東京にもREIがあった⁉

「グレゴリー」ブランドディレクター・中島健次郎さん

2000年に海外初出店として東京・南町田にオープンしたREIジャパン。そのオープニングスタッフとして靴売り場を担当していた中島さんは当時をこう振り返る。

「まさかアメリカのREIが日本にやってくるとは思いもよりませんでした。店舗にはシアトル本店と同様にクライミング用の巨大ピナクルやバイクテストトレイルなども設置されていて、日本最大級のアウトドアショップだったと思います。

気になる品揃えは国内正規代理店から仕入れていたので、そこまで心ときめくものではなかったのが少し残念でしたが、現場スタッフは業界の猛者たちが集まっていたので、毎日が本当に刺激的でしたね」

南町田グランベリーモール(当時)のオープニングでひと際注目を集めた海外初出店のREIジャパン。当時のパンフレットにも巨大なピナクルが堂々と写る。チャコのサンダルやORのソンブレロは当時購入した思い出の品。

【DATA】
REI CO-OP Flagship Shop
222 Yale Ave N, Seattle, WA 98109
TEL+1 206-223-1944
9:00〜21:00(日曜:10:00〜19:00)

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

Pick Up おすすめ記事

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...