すべてのメンズファッションの源流となる英国の名品を多数紹介!『2nd(セカンド)』1月号は11月16日発売。

近年高まりつつある「クラシック」ムードも相まって、この冬は各セレクトショップがシーズンテーマに「ブリティッシュトラッド」を掲げるなど、英国にまつわるトピックが盛りだくさん。そこで本特集では、カタログや私物取材を通して、総点数200以上にもおよぶ名品や新作を紹介する。英国トラディショナルの代表格ブランド「バブアー」を、17Pにわたる大ボリュームで深掘りする目玉企画も見逃せない。さらに、第二特集では「英国風味のゴルフスタイル」と題して、ラウンドがもっと楽しくなるジェントルマンなスタイリングをお届け。ファッション熱が高まるこれからの季節、ぜひ英国ムードを纏ったスタイリングをお楽しみあれ!

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『2nd(セカンド)』1月号「第一特集 God Save The U.K. Products 英国名品よ、永遠なれ!」

英国ネタが盛りだくさんの今シーズン。その証拠に、「BEAMS PLUS(ビームス プラス)」「UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)」「SHIPS(シップス)」といった人気セレクトショップも英国の要素を盛り込んだアイテム中心のコレクションを展開している。また、英国といえばジェントルマン文化が根付く国。ファッションはもちろん、作法や生き方まで気品に溢れた彼ら英国紳士たちをイメージして、“ブリティッシュトラディショナル”なアイテムやコーディネイトを紹介する「ジェントルマン必携の英国名品」企画も見ごたえ抜群。200弱もの定番・新作をカテゴリごとに紹介する。その他、定番のスナップ企画から、英国を代表するブランド「バブアー」を17Pにわたって多角的に掘り下げる小特集も。今回も一日では読み尽くせない、見どころ満載の特集となった。

「ジェントルマンのワードローブ」

本特集のスタートを飾るのは「ジェントルマンのワードローブ」企画。英国ファッションに造詣が深く、たくさんのコレクションをお持ちのイラストレーター/ソリマチアキラさんに私物をご紹介いただいた。「Aquascutum(アクアスキュータム)」「GRENFELL(グレンフェル)」のコートや、「Cordings(コーディングス)」のパンツ、「John Smedley(ジョン スメドレー)」のニットに「Oliver Goldsmith(オリバーゴールドスミス)」のメガネなどなど……。私物紹介ではありながら、英国のクラシカルな名品をひととおり網羅することができる企画となっている。また、ソリマチさんは単にTPOだけでなく、「どんなお店に行くか」「そのお店はどんな雰囲気か」によって、その日のスタイリングを考えるそう。そこで、彼の行きつけの場所と、その場所に行くときどんな格好をするのか。実際に現地に足を運んで、ソリマチさんお気に入りの素敵なスタイリングをご披露いただいた。また、同企画には圧倒的人気を誇るデニムブランド「RESOULTE(リゾルト)」の林芳亨(はやし・よしゆき)さんもお招きしている。

「ジェントルマン必携の英国名品。」

ジェントルマンがワードローブに持っておくべきアイテムはいくつかあるが、新作が豊富に揃い、かつクラシックで着やすいカテゴリをいくつかセカンド視点で厳選。たとえば「ツイード&コーデュロイ」「ダッフルコート」「フェアアイルセーター」「キャスケット」「ダブルモンク」など。今季なにを買うべきか、そしてそれをスタイリングにどう合わせるべきかのヒントが詰まっている。特に編集部としてイチ押しなのが、「MARGARET HOWELL(マーガレット・ハウエル)」のダッフルコート。英国の名門生地メーカー「FOX BROTHERS(フォックスブラザーズ)」のヘビーメルトン生地を使用しており、シルエットは現代的でありながら随所の意匠はとてもクラシック。場合によっては可愛く見えがちなダッフルコートも、非常に大人っぽく着こなすことができそうだ。

「God Save THE QUEEN!」

去る202296日、歴代最長の70年にわたって英国を導いてきた、エリザベス女王2世が永眠された。そんな女王の滅私奉公の精神に敬意と追悼の意を捧げ、女王の特集を製作。身に着けるものすべてを「プロップ(お芝居のための小道具)」と考える「ワンスタイル・マルチシェード」という女王独自のスタイルや、英国のファッションブランドとも関係の深い王家御用達の証である「ロイヤルワラント」を再度おさらいする企画など、ファッションを通じて女王の功績に迫る、セカンドだからこそ成し得る内容となっている。

「トラッドスタイルの絶対定番。バブアーという、比類なき存在。」

英国特集をつくるにあたって、やはりこのブランドを避けて通ることはできなかった。由緒正しき英国ブランドは数多くあれど、バブアー以上に広く洒落者に愛されるブランドが他にあるだろうか。今回改めてその魅力を堪能すべく、なんと本社のある英国サウスシールズへの取材を敢行。伝統的なものづくりに触れるファクトリーへ潜入し、さらにはファン垂涎のアーカイブピースも特別に大公開。ほかにも、いま気になる定番3モデルの紹介、今季のセレクトショップ別注モデルや直営店情報など17ページにわたって深掘りしている。

「Fun Golf for City Gentleman ゴルフスタイルも英国風味でいこう!」

ここ数年、とにかくゴルフが盛り上がりを見せている。ちょうど半年ほど前に「マイケル・ジョーダン」のゴルフスタイルを掘り下げる特集をセカンドで製作したばかりだが、やはりゴルフは知れば知るほどトラッド好きが嗜むべきスポーツであることを実感し、今回も本特集を製作するに至った。ビジネスシーン同様、ゴルフ業界もカジュアル化が著しいとは聞くが、ここまでトラッドな装いが似合う世界はそうない。そこで、やりすぎないほどほどにトラッドな「英国風味」のゴルフスタイルを紹介したい。チェック柄パンツ、ラガーシャツ、バイザーなど、いつものセカンドらしい装いでゴルフを嗜む提案は他のどのメディアでも目にすることはできない独自の内容に仕上がっている。

「見て、触って、着て カルーゾの魅力・再発見。」

1958年、テーラーのラファエッレ・カルーゾが始めたアトリエを起源とする「CARUSO(カルーゾ)」。イタリアはエミリアロマーニャのソラーニャという小さな町にあるこのブランドは、確かな仕事とフレキシビリティのあるものづくりへの姿勢が融合した稀有な存在だ。この企画ではカルーゾの魅力の真髄に迫るべく、スタイリスト/小沢宏(おざわ・ひろし)さん、カルーゾ エージェント/中尾浩規(なかお・ひろのり)さん、ユナイテッドアローズ上級顧問の栗野宏文(くりの・ひろふみ)さんといった豪華面々にお集まりいただき、存分に語ってもらった。カルーゾをすでに知っている方もそうでない方も、新たなスーツの可能性を発見できる上質な企画に仕上がっている。

しばらく著しくカジュアル化が進んできた日本のファッション業界。その反動か、冒頭でも触れたとおり近年は「クラシック」なムードへと急速にシフトしつつある。ジャケットを着てタイを締めて、とは言わないまでも、いまいちどファッションの原点である「ブリティッシュトラディショナル」の魅力を見直すべきではないだろうか。本特集がそのきっかけの一助にでもなれば幸いである。

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この記事を書いた人
パピー高野
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パピー高野

断然革靴派

長崎県出身、シティーボーイに憧れ上京。編集部に入ってから服好き精神に火がつき、たまの散財が生きがいに。いろんなスタイルに挑戦したい雑食タイプで、ヨーロッパからアメリカものまで幅広く好む。家の近所にある大盛カレーショップの名を、あだ名として拝借。
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