業界人の「買ってよかった!」傑作品10選【ボトムス編】

常日頃から、高い感度で膨大な情報を収集すファッション業界最前線の洒落者たちに2021年の「買ってよかった!」をアンケート。あらゆるカテゴリーに食指を伸ばす“モノ好き”が選ぶひと品は、言うなれば、“最新版の名品図鑑”でした! ボトムス編スタート!

1.Celler Doorのウォッシャウルカシミヤパンツ |「江口洋品店・江口時計店」代表・江口大介さん

カジュアルスタイルの中でも、やや綺麗めのコーディネイトで重宝するグレーのスラックス のパンツ。「実はデザイン自体、ウィメンズのパンツなのですが、あまりの肌触りの良さに自分用として購入。カシミヤ製品でありながらもウォッシャブルなのも良いんです」

東京・吉祥寺に厳選されたヴィンテージウエアとアンティークウォッチの専門店を営む。ヴィンテージドレスウォッチの品揃えは圧巻

2.SOWBOWのトラックパンツ |フリーランス浪費家・岡本546さん

九州のモノづくりを背景にしウェアを展開するソウボウのトラックパンツ。「買うときに色を選ぶのが苦手で、すぐにカラバリで買ってしまうのですが、その悪癖が出るほど欲しかったパンツです」右/3万7400 円、左/3万1900円(ソウボウ http://sowbow.jp)

アウトドアファッション誌、モノ誌の編集部に所属後、「収入に見合わない支出」を得意とするフリーランスの浪費家として独立

3.B SIDES JEANSのホワイトデニム |「ユーソニアン グッズ ストア」スタッフ・手塚章吾さん

レディスのデニムパンツをメインに展開しているという、アメリカ発のブランドのホワイトデニムパンツ。「股上が深く、タックインとの相性が非常にいいので、いまやコーディネートに欠かせない一本です」2万5300円 (ユーソニアングッズストア TEL03-5410-1776)

バッグブランドの営業職から今年の夏に販売員に転身した若きトラッドボーイ。IVYスタイルを軸としたコーディネイトに定評あり

4.MASTER&Co.のチノパン |モデル・安井達郎さん

小誌『2nd』の撮影で着用したパンツに惹かれて購入。「太めのシルエットが好きだったので買いました。ハリのある素材感、スニーカーも革靴もマッチする汎用性が気に入ってます。実はベルトが付属していて、そちらもよく着用してます」2万900円 (マッハ55 リミテッド TEL03-5413-5530)

雑誌を中心にメディアに多数出演。YouTubeにはVlogを、インスタグラムには ら撮影した写真をアップするなど発信者でもある

5.ARTS&SCIENCEのデニムパンツ |「ウールリッチ」マーケティング・鈴 琢磨さん

スタンダードだけどどこかアルチザンな雰囲気を見せるデニムパンツ。普遍的ゆえの美しいシルエットに鈴さんはゾッコンだという。「ヴィンテージ以外で、穿いていて気分が高揚するデニムと久しぶりに出会いました」

大手広告代理店を経て商社へ。その後、趣味のクルマを仕事にしたいとクルマ業界に転身。現在再びファッション業界にて辣腕を振るう

6.FATIGUE SLACKSのファティーグパンツ |「莫」代表・西 秀明さん

高密度に織り上げたコットンポプリンを使用したファティーグパンツは、太めのワタリに対して、裾に向けてややテーパードが施された穿いて美しいシルエットが特徴。「ヨーロッパとアメリカで流行したミリタリーパンツのディテールを融合させたデザイン。武骨になりすぎないシルエットとカラーはジャケットスタイルにも有効です」

THE CORONA UTILITY、FATIGUE SLACKSのデザイナーであり、代表を務める。趣味はキャンプを中心としたアウトドア遊び

7.TOMWOODの5ポケットジーンズ |「ドレイクス 銀座店」ストアマネージャー・中川貴弘さん

アクセサリーブランドであるトムウッドのアパレルラインの1着。「細身のスラックスばかり穿いてきていたので、すごく新鮮ですね。いなたさもあるのですが、トムウッドらしいラグジュアリー感もあります」

学生の頃からIVY畑一直線。そのためジャケパン&革靴スタイルオンリーだったが、今年ついにスポーツスタイルに目覚めた34歳

8.Pherrow’sのデッキオーバーオール |「スマート クロージングストア」店長・姫野賢次さん

「デッキオーバーオールは米海軍のヴィンテージも持っていますが、ウールライニングが付いていて冬しか着れないし、シルエットがふくらみがち。こちらの新作は、ジャングルクロスの1枚仕立てで着やすいです」。3万5200円(スマート クロージング ストア TEL03-3406-0012)

フェローズは、2021年に30周年を迎えた。スマートクロージングストアは、2022年で30周年。いま、アニバーサリー企画が進行中だ

9.CORDINGSのチノトラウザーズ |「レボリューション PR」プレス・田中 望さん

コーディングスは、1839年に英国で創業した衣料品店のオリジナル。「チノ素材を使っていますが、腰周りの内側はドレス仕様の仕立てになっていて、シルエットは細身です。肌触りが柔らかいので、心地よく穿けます」2万4200円(真下商事 TEL03-6412-7081)

2008年、レボリューション PRに入社。春は潮干狩り、夏と秋はハゼ釣り、冬は凧揚げで遊ぶ。年末は、和凧作りに没頭する予定

10.RESOLUTEのデニム |「メイカーズ」デザイナー・手島 慎さん

リゾルトのデニムを3本買いした手島さんは、自身が手がけるメイカーズの靴との合わせを堪能。「シルエットバランスを考えて、710には[パンチドキャップ]、711には[Uモカブルーチャー]、712には[プレーンシューズ]を合わせています。すべてコードバンの靴です。デニムはロールアップをする・しないのバランスも考慮して、異なるレングスで購入しました」710/2万4200円、711/2万7500円、712/2万3100円 ※上記すべて26~34インチの価格(エスビープランニング TEL03-5774-8071)

1973年ポルシェ914をレストア製作中。来年5月に代官山TSUTAYAで開催するイベントで展示し、ドライビングシューズを限定発売!

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「2nd 2022年2月号 Vol.179」)

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2nd 編集部
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